R.シュトラウスと山下達郎
- 2024/08/09 06:17
- カテゴリー:音楽
ジャニーズ問題に関連して、友人とやり取りする中で以下のようなことを書いた。
ドイツに、リヒャルト・シュトラウスという作曲家がいた。有名な作品は、例えば「ツァラトゥストラはかく語りき」、映画「2001年宇宙の旅」の冒頭のあれ。そのほかにも色々と書いており、現代のオーケストラにとって重要なレパートリーになっている。
が、この人、戦時中はナチスに協力した音楽家として知られている。そんじょそこらの犯罪者どころではない。大量殺戮を指示したあのヒトラーらと仲良くしていたのだ。
二次大戦後は、当然、干された。少しは謙虚に殊勝にしていたかと思いきや、元々傲岸不遜な性格は改まることはなく、自身の作品は、演りたければ演ればいい、聞きたければ聞けば良い、と、人を見下した横柄な姿勢は死ぬまで続いたらしい。
今、リヒャルト・シュトラウスの作品を、ナチスと結び付けて、忌避する傾向は感じられない。芸術的な価値が認められているからだろう。山下達郎の場合はどうだろう。誰を擁護したか、どんな発言をしたか、そんなこととは関係なく、果たして彼の作品は、将来、末永く聴かれることになるだろうか。
# ジャニーズ性的虐待問題、山下達郎の音楽十選、Re: 二重小協奏曲ヘ長調(いずれもサイト内)