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カテゴリー「読み物」の検索結果は以下のとおりです。

尖閣諸島の不都合な真実

  • 2021/01/14 07:02
  • カテゴリー:読み物

購入後に島を整備すると言っている石原都知事に購入されるよりも、国が買ってしまって何もしないほうが、まだ中国とのいい関係を保てると考えても不思議ではありません。

政府は当初、港も造るし整備もすると言っていた。対外的に「固有の領土」と主張しているのだから、さもありなんと誰しも思っただろう。ところが国有化が決まると、島を整備する話は反故にされたのだ。詳細は不明。どっかから「圧力」などがかかったのではと著者は推測している。

引用は、中山義隆著「中国が耳をふさぐ尖閣諸島の不都合な真実−石垣市長が綴る日本外交の在るべき姿」(ワニブックス、2012年)から(p187)。

引用した例で見るように、この島のことでは、伏せられた事情があるようだ。それに、領土問題の議論は、偏った情報に基づいてなされる傾向が強い。いずれも、詐術を見せられているようで、良い心持ちがしない。

尖閣(サイト内検索)

米朝核戦争

  • 2021/01/12 06:55
  • カテゴリー:読み物

北朝鮮のミサイルのうち迎撃できたものが一つでもあるのか、疑問視する声もある。ミサイルが飛行中に壊れた、あるいは核弾頭が大気圏に再突入する際に壊れた可能性のほうがはるかに高い、というのだ。

北朝鮮が発射した13発のミサイルの内、米国に核弾頭を落とした7発はもちろんのこと、どうやら、届かなかった6発も、アラスカのミサイル迎撃システムが防いだのではなかった。引用は、ジェフリー・ルイス著「2020年・米朝核戦争」(文春文庫、2020年)から(p243)。核不拡散と地政学の世界的権威が書いたシミュレーション小説。最寄り図書館の新着コーナーにあった本書、たいへん興味深く読んだ。

二つのミサイル(サイト内)。『2020年・米朝核戦争 』ひっそりと世に現れていた奇書|HONZ

大と真

  • 2021/01/07 06:31
  • カテゴリー:読み物

人は、親が生み育てるのだけれど、後半生は本人が自力でやってゆかねばならん。人の一生っていうのは親と子の合作のようなもの

足立巻一著「大と真-おじじ子育て記」(理論社、81年)から(p19)。著者は、評伝三部作で、祖父と父、恩師、そして学生時代からずっと追っ掛けて来た本居春庭を書いた。本書は、なんと、孫二人との物語。

二つの言葉の語源が語られる。「生まれる」(p6)と「梅雨(つゆ)」(p134)。

足立巻一(サイト内検索)

雷鳥の森

  • 2021/01/04 06:46
  • カテゴリー:読み物

二十年が過ぎたが、彼にはまるできのうのことのように思われる。人が生きていくなかで、時の長さは、暦ではなく、生じた出来事によって計られるからだ。道の長さが、実際の距離ではなくて、道行きの困難さによって記憶されるのと同じように。

マーリオ・リゴーニ・ステルン著「雷鳥の森」(みすず書房、04年)に収載の「向こうにカルニアが」はそのように始まる(p1)。カルニアは、中央ヨーロッパから西に歩いてアルプスを越えてきた者が、最初に踏むイタリアの地、と注にある。著者もまた、アルプスを越え、ナチスの強制収容所から生還したのだった。

持ったる懐剣なげうったが背筋へ当たってのう。暑さ寒さ陽気の変わり目に痛んでならん。二十年以前の傷だが、治るか。

古傷、切り傷に効き目があると口上し、がまの油を商っておれば、背中に後ろ傷を負った親の仇にいつか巡り合えるに違いない、と香具師に身をやつした姉弟。今まさに討つべき仇が眼前に現れた、のだが。引用は、三代目三遊亭金馬の落語「高田の馬場」から。放送、NHK第1、1/3 ラジオ深夜便1時台。初出、同局、56年3月の「演芸独演会」。

それから20年たった今、コロナ感染拡大を受けた給付金支給の混乱などを見れば、行政のデジタル化は進んでいなかったことが分かる。

2001年、時の森喜朗内閣が、IT国家戦略をぶち上げたのだったが、結局は何も進まなかった。引用は、「デジタル庁」元年、DX挽回なるか 菅首相肝煎り―番号カード・行政システム焦点(jiji.com、1/1 7時19分)から。縦割りや縄張りでデジタル化を阻む官僚機構、果たしてそれに風穴を開けることができるだろうか。

場所も時代も異なる3つの話。共通するのは「20年」、ただそれだけ。

# Mario Rigoni Stern (1921-2008)。石丸謙二郎の山カフェ「山びとの生き方~服部文祥さん」(NHKラジオ第1、11/21 8時)

拝啓カアチャン様

  • 2021/01/03 07:00
  • カテゴリー:読み物

一に通信、二にラッパ、三に薬莢のしりたたき、特別番外、馬にハト

歩兵連隊の中で、スカせる(楽ができる)ランキング。番外の馬当番と通信鳩担当はとりわけ楽ができる。薬莢の尻叩きは小銃を撃つことつまり歩兵本科。引用は、「棟田博兵隊小説文庫」第7巻(光人社、74年)から(p55)。解説に「資料的価値に富む」とある。物語としても随分面白い。

本書に収載された「拝啓カアチャン様」(初出63-64年)は馬当番の長編、「ポッポ班長万歳」(同60年)はタイトルの通りハト兵の短編、馬とハト、楽できるはずなのだが・・・。いずれも岡山歩兵第10連隊の兵営を主たる舞台にしている。一方、第三話の「サイパンから来た列車」(同55年)は東京駅から話が始まる、まったく毛色の違う話。

棟田博(サイト内検索)。ものかは、ゆくりなく、よそながら、メートルを上げる、小間物店を開業。小畑敏四郎|Wikipedia

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