手紙
- 2019/10/02 06:28
- カテゴリー:読み物
あっちを取ればこっちを取れない、人生は何かを選ぶ代わりに何かを捨てるってことの繰り返しだ。
東野圭吾著「手紙」(文春文庫、06年)から(p210)。あっちの代わりにこっちを、と気楽な選択なら良いけれど、選びようによっては何もかも崩れ去り奈落の底に落ちる。話は重い。第四章の4(p313-)、平野社長とのやり取りがハイライトか。
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あっちを取ればこっちを取れない、人生は何かを選ぶ代わりに何かを捨てるってことの繰り返しだ。
東野圭吾著「手紙」(文春文庫、06年)から(p210)。あっちの代わりにこっちを、と気楽な選択なら良いけれど、選びようによっては何もかも崩れ去り奈落の底に落ちる。話は重い。第四章の4(p313-)、平野社長とのやり取りがハイライトか。
夕闇は路たづたづし月待ちて行かせわが背子その間にも見む
大きな活字で読みやすい本、松本清張自選短篇集第四巻「内なる線影」(リブリオ出版、07年)に収載の「たづたづし」から(p9)。きのう最寄り図書館へ出かけた折、老眼鏡を携行するのを忘れた。試しに、大きな活字の本が並んでいる棚に行ってみた。これであれば確かに裸眼で読める。具合が良い。その中から、タイトルに見覚えのあるこの話を読んだ。初出63(昭和38)年。
# 相模国愛甲郡中津村(サイト内)
ビデオに録っておいたアイルランド戦を観た、昨日の朝のこと。なるほど、優勝候補の一角を相手に伍して戦っている。こんなことが起こるんだな。試合終了直後、実況中継のアナウンサーが、もうこれは奇跡とは言わせない、と叫んでいた。早速インタビューが始まりそうだった。この録画を見始める前に読み終えた本の一節を、ふと、思い出した。
主人公沢崎の知人が、"なぜスポーツマンはつまらいことをしゃべるようになったか"、そんな本をまもなく出そうとしているという。原尞著「それまでの明日」(早川書房、18年)から(p126)、
勝ったときのコメントのほうが、どうしてこんなにつまらないことをしゃべるのかと耳を疑うほどです。どれもこれも、画一的で、紋切り型で、相手が聞きたがっていることに合わせているのか、誰かがしゃべったっことの口真似ばかりで、はるかにひどいですよ。
さて、アイルランドに勝った日本チームの面々がどんなことを言うのか聞いてみたくもあったけれど、恰度、出かける時刻となったので聞かず仕舞い。時間があるときにまた聴いてみよう。
# アイルランド 12-19 日本、それまでの明日(いずれもサイト内)
(手渡された写真を)時間をかけて見た。よく見もしないで即答するのは、嘘をつくときにとりがちな言動だからだ。
原尞著「それまでの明日」(早川書房、18年)から(p71)。久しぶりの沢崎シリーズ。沢崎が最初に登場した「そして夜は甦る」は88年刊だから、30年の間に5つの長編ということになる。その内にまた第一作から読み返してみよう。
# 原りょう - Wikipedia、"習い、性と成る"(p96)、「茲乃不義習与性成」書経(太甲上)、"Habit is a second nature."、"Once a use,forever a custom"、「ことわざで働き方を考えよう」(戸田智弘著、TOブックス、14年)p196
まず時計を見てから(名乗った)。時間を計るのが習慣になっているのだろう。
ある場面を思い出した。ライセンス契約を結ぶに当たって、社外の法律事務所に相談に出かけたことがある。契約相手が中国企業だったので、その国の法律や事情に詳しい渉外弁護士を起用したのだった。二度ほど相談に乗ってもらっただろうか。毎度、何日か経つと、安くない額の請求書が送られて来る。そこには要した時間と単価の掛け算が記されていた。引用は、東野圭吾著「使命と魂のリミット」(角川文庫、10年)の p303 から。刑事が弁護士を訪ねる。この本、話の筋は、極々シンプル、ストレートで、これまでに読んだ東野作品とは少し違った雰囲気があるように思った。