ウニハンドブック
- 2020/01/22 06:29
- カテゴリー:読み物
一般的に、ウニの種類を見分けるためには棘を取った状態の殻の形態を見る必要がある。
田中颯ら著「ウニハンドブック」(文一総合出版、19年)から(p15)。県立図書館の新着コーナーにあるのを借りて来た。日本近海の海岸や漁港などで「拾える可能性のある」ウニ103種の殻と棘付き写真が掲載されている。おれは、学生時代、ウニ胚をバイオアッセイに用いた研究で卒論や修論を書いた。菅島や牛窓の臨海実験所まで出かけて行って、そこで確保しておいてもらったウニを使った。時期によってまちまちだったけれど、たいがいアカウニか、バフンウニ、サンショウウニで、時々ムラサキウニだった。この4つは、棘のある状態でつまり生きたままで、見分けるのは容易。一つ判別し難いのがあった。サンショウのようだが、何となく違う。キタサンショウウニという種類だった。この二つは棘の色合いで見分けられる、と技官の方から教わった。この本にもあるように、サンショウウニの棘には縞模様がある。微妙な縞模様だ。