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カテゴリー「読み物」の検索結果は以下のとおりです。

ことばでたどる歴史

  • 2019/11/03 17:08
  • カテゴリー:読み物

そもそも「そうならないように」を支える「なぜそうなってしまったか」という問いとその答えを模索するための検証や分析が不十分だったということはなかっただろうか。

1894(明治27)年の日清戦争から、1941(昭和16)年の第二次世界大戦まで、約50年に渡って戦争を繰り返していた。戦後70年、この国は「そうならないように」して来た。ところが、今、それが揺らいでいる。今野真二著「ことばでたどる日本の歴史-幕末・明治・大正篇」(河出書房新社、18年)から(p240)。最寄り図書館の新着コーナーにあったのを借りて来た。

# エイハブ船長がモビィ・ディックを発見するのは「日本の沖の太平洋」(p36)、Moby-Dick at Project Gutenberg

死都日本

  • 2019/11/02 10:32
  • カテゴリー:読み物

これだから専門家は信用ならない!(略)自分の勘に従って全情報を公開していれば、今頃は相当数が避難できていたかも知れないのだ。うっかり専門家の言うことに耳を傾けたばかりに、

と、為政者は嘆く。実際に大災害が発生した折、誰からどんなアドバイスがあり、それに基づきどのようなプロセスを経て判断がなされるのだろうか、例えば福島のあの原発事故の時はどうだったのだろう、気になる。そのうち適当な本か何かで見てみよう。引用は、石黒耀著「死都日本」(講談社文庫、08年)から(p184)。首里城が焼け落ちる惨劇が起こった日、それがちょうどこの破局的な物語を読んでいる数日に重なり、気分は一層滅入った。

# 噴火規模は "事実上" 上限なし(p160)、G・ライアル著「深夜プラス1」、日野行介著「除染と国家-21世紀最悪の公共事業」(集英社新書、18年)

ビジネス書図鑑

  • 2019/10/30 06:35
  • カテゴリー:読み物

書籍を支える「3つくらいの大きな柱」を明確にすることができれば、もう本を読み切ったことと同じ

紹介している35冊、各々からポイント3つを抽出し、すべて同じ形式で捌いていくアイデアはなかなかのもの。中には、大著「銃・病原菌・鉄」もあれば、シンプルな「ゼロ・トゥ・ワン」もあり、ちょっと強引な感も否めないけれど。グロービス著、荒木博行執筆「見るだけでわかる!ビジネス書図鑑」(ディスカヴァー・トゥエンティワン、18年)。引用は「本の読み方・使い方」(p14)から。イラストとその吹き出しをスマートにすればぐっと良くなると思う。

# 「中長期的なこと」×「目に見えないこと」を考慮して意思決定(p50)、虚構を意図的に発生させる者、それを信じて操られる者(p88)、消防署の事業計画(p126)、抽象度の高い視点で物事の流れを感じる(p224)。グロービス著で思い出すのは、鎌田英治執筆「自問力のリーダーシップ」(ダイヤモンド社、07年)

三屋清左衛門残日録

  • 2019/10/29 06:21
  • カテゴリー:読み物

近ごろ、暑さ寒さに対して以前よりもややこらえ性がなくなって来た気がしないでもない。気持はしっかりしていても、身体が言うことをきかないようである。これも老いの兆しだろう

藤沢周平著「三屋清左衛門残日録」(文春文庫、92年)から(p378)。読む度に主人公のような大人(たいじん)になりたいと思う。齢は52歳。いつの間にか、実年齢は自分の方が上回ってしまった。当時の50歳台は現代で言えば60代半ばから70代に相当するだろうか。そうなると、やはりこっちの方がまだまだ若輩者だ。今回読んでみると「老い」に関する記述が割とあることに気付いた、例えば引用した箇所など。これまであまり目に留まらなかった。本書は、自分にとってはどちらかというとビジネス書の一冊なのかもしれない。

辛夷塢清左衛門残日録(いずれもサイト内)、前回 2010年1月

踊る地平線

  • 2019/10/28 06:44
  • カテゴリー:読み物

谷譲次、夢野久作、久生十蘭、と、こう並べてみると、まぎれもなくひとつの系譜がくっきりと浮かび上がってくるようだ。その線上に中井英夫、沼正三、<絵本千夜一夜物語>の寺山修司や<血と薔薇>に書いた平岡正明の小説、さらに小松左京の作品のいくつかなどを重ね合わせることは不可能ではあるまい。

と、五木寛之氏が解説に書いている(p259)。谷譲次著「踊る地平線」(社会思想社現代教養文庫、75年)、ユーラシア大陸を横断する旅行記。往年の流行作家が書いた文章は今のおれには性に合わないようだ。初出は1928-29年。「踊る大捜査線」の名の由来はこの書名にあるとか。

キキ(サイト内)、80年前のアメリカ論

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