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カテゴリー「読み物」の検索結果は以下のとおりです。

プリズン・ブック・クラブ

  • 2022/08/06 06:28
  • カテゴリー:読み物

ざっくばらんなお喋りをした。話はしょっちゅう脱線したが、どんな話題になっても、これまで読んできた本のどれかに結びついた。自分たちのなかにしっかり根を下ろした本の数々が、まるで過去の経験のように、記憶として、あるいはものごとの判断基準として立ち上がってくるのだ。

そんな仲間意識が持てる読書会の話だ。アン・ウォームズリー著「プリズン・ブック・クラブ-コリンズ・ベイ刑務所読書会の一年」(紀伊國屋書店、2016年)から(p252)。良い本だと思う。

これぞという本があると友人や同僚らにすすめたりするのは、引用のようなことを少しは期待しているのかもしれない。実際、同僚が同じ本を読んでいると仕事がやりやすく感じられる場面があった。こちらの独り善がりでなければ良いけれど。

話の中に登場する本が巻末にリストになっている。百を超えているだろう。ほとんど読んだことがない。いくつか面白そうな本がある。そのうち読んでみよう。

戦地の図書館(サイト内)、それもこれも確か高橋源一郎氏の番組で知った。

戦地の図書館

  • 2022/08/04 06:32
  • カテゴリー:読み物

兵士を待っていたのは、苦しく、心身を疲弊させる、退屈で、恐ろしい日々だった。長い間、ただ親指をいじりながら待機することもあった。戦場では、戦闘に従事している時間よりも、待機している時間の方がはるかに長かった。もしかしたら、待つということが何よりも心身の負担になっていたのかもしれない。

モリー・グプティル・マニング著「戦地の図書館-海を越えた一億四千万冊」(東京創元社、2016年)から(p70-71)。

アメリカ政府は、副題にあるように膨大な数の本を戦地へ送った。それは、娯楽や憂さ晴らしのためだけではなかった。兵士が戦争を戦い抜く勇気や不屈の精神を鼓舞した。二次大戦後、復員兵は大学で学び、高い教養を持つ中産階級を新たに形成していく一員となる。本の力もさることながら、糧食すらろくに手配できなかった敗戦国と比べる時、国力の差を思い知らされる。

知りすぎたマルコ

  • 2022/08/02 06:26
  • カテゴリー:読み物

ラクダに乗っているつもりが、ラクダに乗せられていることもある

アサドの喩え話にはラクダがよく登場する。引用は、ユッシ・エーズラ・オールスン著「特捜部Q-知りすぎたマルコ」吉田薫訳(早川書房、2014年)から(p325)。全561ページ2段組。日数かけて丁寧に読んだ。

アフリカから刺客が送り込まれる。そのビジネスは「平和を望まない人間たち、すなわち平和になると収入が脅かされる人間たち」(p341)がいる限り成立する。戦争や紛争が絶えないのも同じ理由だ。

シリーズ第5作。カールとアサドは、毎回、死にそうな目に遭うが今回それはなかった。

特捜部Q(サイト内)。バタフライ効果(p419)、ノキア(p524)

棟梁

  • 2022/07/29 06:28
  • カテゴリー:読み物

先輩が辞めて自分が仕事を渡されたからできるようになった。そんじゃなかったら自分はみんなの上に立てなかった。自分も後ろの子らが育ってきたので出ます。自分がいたら次のやつが育たないから

譲る、それが次を育てる方法だ。小川三夫著「棟梁-技を伝え、人を育てる」塩野米松聞き書き(文藝春秋、2008年)から(p99)。良書。

聞き書きなので重複は少なくない。例えば「一緒に暮らして学ぶ」エピソードは何度も登場する。「必ず人間性が出る」「互いがわかってくる」「相手を思いやるようになる」。

# 文庫100冊(サイト内)。小川三夫|Wikipedia

株価暴落

  • 2022/07/27 06:33
  • カテゴリー:読み物

晴れた日に傘を差しだし、雨の日に傘をとりあげるといわれます。ですが、それは間違っています。たとえ雨が降っていたとしても、それが土砂降りの雨であっても、きちんと返済できると信じるに足る企業には、融資を実行してきたのです。その見極めこそが融資の根幹であったはずです。

融資の要諦は回収にあり。返せない会社には貸さない。我々の身の周りでよく言われる、営業の基本は与信管理、これも同じ。代金を払えない会社(人)には売らない。引用は、池井戸潤著「株価暴落」(文春文庫、2007年)から(p278)。

最寄り図書館では、除籍になった本が時々まとめて放出される。これはその折にいただいた一冊。「Zero Emission リサイクル資料」のスタンプが押されている。

池井戸潤(サイト内)。除籍 (図書館)|Wikipedia

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