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カテゴリー「読み物」の検索結果は以下のとおりです。

ベッテルハイム

  • 2018/06/27 06:48
  • カテゴリー:読み物

ベッテルハイムの始めた種痘は、仲地紀仁という琉球人医者の援助がなければ決して成功しなかったであろう。仲地(1789-1859)は中国と薩摩で医学を学び、ベッテルハイムの来琉するまでの学問的業績によって著名であった。

この琉球人医者の名は、先日聴講した文化講座「近世琉球の医療技術―東アジアの中で―」の資料に登場していた。薩摩へ留学(医道稽古)した医師たちのリストに、1818-19年、泊村の松氏三世紀仁とある。中国姓になっているが、この人物だ。薩摩藩の側医師である宅間瑞庵らに学んでいる。

引用は、照屋善彦著「英宣教医ベッテルハイム - 琉球伝道の九年間」(人文書院、04年)から(p238)。この原著は半世紀前に英文で執筆された、Y. Teruya, Bernard J. Bettelheim and Okinawa: A Study of the First Protestant Missionary to the Island Kingdom, 1846-1854., 1969

あなたのTシャツはどこから来たのか

  • 2018/06/15 09:01
  • カテゴリー:読み物

グローバル化の推進派も批判派も、市場原理を過大評価しすぎているのでないか(略)運命を左右しているのは市場競争というよりはむしろ、政治であり、歴史であり、競争を避けるための創意工夫である。

ピエトラ・リボリ著「あなたのTシャツはどこから来たのか? - 誰も書かなかったグローバリゼーションの真実」(東洋経済新報社、07年)から(序文xv)。この著者は、そもそも市場原理主義者で経済グローバル化推進派ようなのだが。原題、The Travels of a T-Shirt in the Global Economy

# 繊維産業、原料立地、加工貿易、比較優位

世界に格差をバラ撒いたグローバリズムを正す

  • 2018/06/15 08:58
  • カテゴリー:読み物

問題のかなりの部分は、経済のグローバル化が政治のグローバル化に先行してしまっていること、またグローバル化の経済的な結果が、われわれのグローバル化を理解し方向づける能力や、政治的な手続きでその結果に対処する能力を凌駕してしまっていることにある。グローバル化の改革は、政治の領域に属する事柄なのだ。

ジョセフ E. スティグリッツ著「世界に格差をバラ撒いたグローバリズムを正す」(徳間書店、06年)から(p392)。原題、Making Globalization Work

調べるチカラ

  • 2018/06/15 06:11
  • カテゴリー:読み物

ロボット 動向 site:.go.jp filetype:pdf

と一行記入して、Google 検索を行う。すると、サイト(ドメイン)とファイル形式を限定した、「ロボット 動向」の検索となる。野崎篤志著「調べるチカラ - 情報洪水を泳ぎ切る技術」(日本経済新聞出版社、18年)から(p151)。

サイト限定は、かなり以前から使っている。http://te2.s7.xrea.com/ の二段目、Google 検索。同じニュースを、各新聞社や NHK がどう言っているか見るのに便利。


BingBaidu(百度)
レファレンス協同データベース
国立国会図書館リサーチ・ナビ
政府統計の総合窓口(e-Stat)

害虫殲滅工場

  • 2018/06/08 10:42
  • カテゴリー:読み物

水、小麦の麬、ビール酵母、大豆から油を絞り取った後に残る大豆粕、砂糖、安息香酸ナトリウムという防腐剤、そして3.5パーセントの塩酸を加え餌となる培地をつくった。

その培地は、ウリミバエの幼虫用だ。ハエの幼虫とはつまりウジ虫。引用は、小林照幸著「害虫殲滅工場―ミバエ根絶に勝利した沖縄の奇蹟」(中央公論新社、99年)から(p106)。この本は、最寄り図書館の郷土コーナーにあった。

かつて、イエバエを飼っていたことがあった。農学部の学生だった頃のこと。所属していた研究室では、農薬の研究のために、様々な害虫を継代培養していた。簡単に言うと、飼っていたのだ。誰しも、先輩から、最低一つ、虫の培養を受け継いだ。中には、口にする(言う)のもおぞましい虫もあった。おれはイエバエを担当することになった。

人手不足で教授ご自身がお忙しい中イエバエをやっていた。それを受け継いだ。由緒正しいイエバエということだった。培地は、イエバエの場合、麬と大豆粕、二つを水で練り合わせた。その他には何も加えなかった。そのことをこの引用部分を見て思い出した。説明を受けた当初、麬(ふすま)と聞いて、へぇ、襖障子の襖がこんな粉状になるのか、と思ったものだ。30年以上も前の遠い昔の話だ。

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