氷菓
- 2021/05/10 06:32
- カテゴリー:読み物
ですから、結果を目的にすればそれを目的にして結果を作ろうとするでしょう?
米沢穂信著「氷菓」(角川文庫、2001年)から(p45)。書評にあった「日常の謎」の言葉に釣られて借りては来たけれど残念ながら性に合わなかった。
Welcome and thanks for visiting!
カテゴリー「読み物」の検索結果は以下のとおりです。
ですから、結果を目的にすればそれを目的にして結果を作ろうとするでしょう?
米沢穂信著「氷菓」(角川文庫、2001年)から(p45)。書評にあった「日常の謎」の言葉に釣られて借りては来たけれど残念ながら性に合わなかった。
年を重ねると、暦の警句はますます真実味を増してくるものだ
「うしろ指を指されるような人ではない」。そんな人には滅多にお目にかかれない、「人間に白も黒もない・・・灰色なものさ」。「まるで暦にある警句みたいですね」。そのやり取りに引用した言葉が続く。フェルディナント・フォン・シーラッハ著「コリーニ事件」酒寄進一訳(東京創元社、2012年)から(p65)。
「よく考えることだ。答えはいつもファイルのなかにある。それを正しく読み解くセンスさえあればいいのだ、と」(p112)。そして、「凶器 ワルサーP38」の写真から手掛かりを得る。
韓国企業から訴えられて、知財高裁で争ったことがある。判決を前にして形勢は五分五分。負けることもあり得ると、様々な準備を進めていたある日、先方が和解を提案して来たと代理人から連絡を受けた。それを聞いて、こっちが勝つんだなと思ったもんだ。そんな昔のことを思い出したのは、本書で企業の法律顧問バウマンが主人公ライネンに会う場面(p118-123)でのこと。企業側に不都合な事実をつかんだライネンに、バウマンが賄賂を持ち掛ける。それを聞いたライネンはどう感じたのだろうか、勝利を確信したのだろうか。
# シーラッハ(サイト内検索)。ワルサーP38に関連する作品の一覧|Wikipedia
携帯電話に残っていた、最新情報を確認できる唯一のものは天気予報アプリだった。「初めの一週間、三つから四つの都市の一時間ごとの天気予報をいつでも把握していましたよ」何かを閲覧したいという衝動は、無視できないほど強かった。
著者の呼び掛けで、デジタル片付け(digital declutter)に参加したデジタル・ツール中毒者に、いわゆる禁断症状が現れる。引用は、カル・ニューポート著「デジタル・ミニマリスト-本当に大切なことに集中する」(早川書房、2019年)から(p92)。
自分で試してみないと気が済まず、mixiや、LINE、Facebookと使ってみるのだが、「デジタル片付け」が必要という事態にはならなかった。性に合わないのか、続かないのだ。長いので実質2年半ほどか。Twitterや、Instagram、Skypeは使ったことがない。今、SNS系アプリは、Signalのみ、ごく短い連絡と無料の通話のためにスマホに入れている。
パソコン通信もその類だとするならば、もうちょっと長く使ったのがある。IDを持っていたのは、NIFTY-Serve、CompuServe、そしてPC-VANだった。NIFTY-Serveは、最初に親しんだネットワーク環境ということもあって随分お世話になった。入会が1991年6月、退会は2000年12月、9年間だ。ただし、フォーラムの電子会議へ熱心に出入りしたのは、やはり3年ほどで、その後はメールやホームパーティなど専ら連絡用だった。
# 二つの罠、間歇強化と承認欲求(p37)。「SNS」がどうしてもやめられない2つの理由-「依存症ビジネス」の巧妙すぎる手口。パソコン通信|Wikipedia。Signal(サイト内)
明治ものというと、そのころは、とかく編集者から敬遠されたものだった。現代ものでもなく、時代ものでもない。何か谷間のようなしろもので、読者になじめないというのが常識だった。だが、私は明治ものが好きで、芥川龍之介の作品の中でも開化ものをもっとも愛好している。大仏次郎氏の作品についても同じことがいえる。
松本清張全集35巻「短編1」(文藝春秋、1972年)の「あとがき」で、著者が「恋情」について触れている。引用はそのくだりから(p524)。「恋情」、1955年初出。
芥川龍之介の「開化もの」は、5作品、「開化の殺人」(1918年)、「開化の良人」(1919年)、「舞踏会」(1920年)、「お富の貞操」(1922年)、そして「雛」(1923年)。大仏次郎の方は、「霧笛」(1933年)や、「幻燈」「花火の街」「薔薇の騎士」「その人」など15作ほどが知られているようだ。
そう。自分の飲みたいものと自分の食べたいものを素直に伝えればいいんだよ
主人公広岡が佳菜子に言う。沢木耕太郎著「春に散る」(朝日新聞出版、2017年)、第五章「クロッシング〈交差点〉」(上巻、p216)から。
本物と偽物の区別がつく人になること。人生において大事なことはそれだけですからね。人でも物でも、本物に接し、触れていること
雅世さんが佳菜子に望んだこと。こちらは下巻の第十七章「来訪者」(p260)から。
# 沢木耕太郎(サイト内検索)、「春に散る」(前後編)▽FMシアター(NHK-FM、3/20,27)【原作】沢木耕太郎【脚色】原田裕文【演出】小見山佳典【音楽】谷川賢作【出演】篠田三郎,真野響子ほか