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カテゴリー「読み物」の検索結果は以下のとおりです。

東京五輪64年

  • 2019/10/05 07:07
  • カテゴリー:読み物

国が持っている原爆の数が金メダルの数に比例するような昨今のオリンピックでは、

冷戦下に開催された64年東京大会では、米国が36個、ソビエト連邦が30個、各々金メダルを獲得し、3番手以下を圧倒。ソ連がオリンピックに初参加した52年ヘルシンキ大会以降、二つの大国が競い合うような構図になっていた。「東京オリンピック-文学者の見た世紀の祭典」(講談社第一編集局学芸図書第一出版部編、64年)に収載の、石原慎太郎著「人間自身の祝典」から(p27)。

ちなみに、直近の16年リオ大会を見てみよう。金メダル獲得数ランキングは、第1位から順に、米、英、中、露、独、日、仏、と記録にある。先の大戦で敗戦国となり現在核兵器を持たない2か国を除くと、それは、核兵器保有数の上位5か国にほかならない。

1964年東京オリンピック2016年リオデジャネイロオリンピック(双方とも出典は Wikipedia)、About 14,525 nuclear weapons exist today in the arsenals of these 9 nations作家が記した東京五輪(サイト内)

レ・コスミコミケ

  • 2019/10/03 07:02
  • カテゴリー:読み物

頭の上にいつもあいつがおっかぶさっていたものさ、途方もなくでっかい月がな。満月ともなれば-夜でも真昼のような明るさだった(略)、まるで押しつぶされそうな感じだった。

太古の昔、月は脚立で登れるほど近くにあった、と老人が想い出話を語る。壮大なホラ話。イタロ・カルヴィーノ著「レ・コスミコミケ」(ハヤカワepi文庫、04年)から(p9)。第1話の「月の距離」のみ読んだ。おれには合わないようだ、ラジオの番組で紹介されるのを聴いた際には面白そうに思ったのだけれど。

手紙

  • 2019/10/02 06:28
  • カテゴリー:読み物

あっちを取ればこっちを取れない、人生は何かを選ぶ代わりに何かを捨てるってことの繰り返しだ。

東野圭吾著「手紙」(文春文庫、06年)から(p210)。あっちの代わりにこっちを、と気楽な選択なら良いけれど、選びようによっては何もかも崩れ去り奈落の底に落ちる。話は重い。第四章の4(p313-)、平野社長とのやり取りがハイライトか。

たづたづし

  • 2019/09/30 06:27
  • カテゴリー:読み物

夕闇は路たづたづし月待ちて行かせわが背子その間にも見む

大きな活字で読みやすい本、松本清張自選短篇集第四巻「内なる線影」(リブリオ出版、07年)に収載の「たづたづし」から(p9)。きのう最寄り図書館へ出かけた折、老眼鏡を携行するのを忘れた。試しに、大きな活字の本が並んでいる棚に行ってみた。これであれば確かに裸眼で読める。具合が良い。その中から、タイトルに見覚えのあるこの話を読んだ。初出63(昭和38)年。

相模国愛甲郡中津村(サイト内)

勝ったときのコメント

  • 2019/09/30 06:02
  • カテゴリー:読み物

ビデオに録っておいたアイルランド戦を観た、昨日の朝のこと。なるほど、優勝候補の一角を相手に伍して戦っている。こんなことが起こるんだな。試合終了直後、実況中継のアナウンサーが、もうこれは奇跡とは言わせない、と叫んでいた。早速インタビューが始まりそうだった。この録画を見始める前に読み終えた本の一節を、ふと、思い出した。

主人公沢崎の知人が、"なぜスポーツマンはつまらいことをしゃべるようになったか"、そんな本をまもなく出そうとしているという。原尞著「それまでの明日」(早川書房、18年)から(p126)、

勝ったときのコメントのほうが、どうしてこんなにつまらないことをしゃべるのかと耳を疑うほどです。どれもこれも、画一的で、紋切り型で、相手が聞きたがっていることに合わせているのか、誰かがしゃべったっことの口真似ばかりで、はるかにひどいですよ。

さて、アイルランドに勝った日本チームの面々がどんなことを言うのか聞いてみたくもあったけれど、恰度、出かける時刻となったので聞かず仕舞い。時間があるときにまた聴いてみよう。

アイルランド 12-19 日本それまでの明日(いずれもサイト内)

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