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カテゴリー「読み物」の検索結果は以下のとおりです。

自衛隊が世界一弱い理由

  • 2019/08/04 19:16
  • カテゴリー:読み物

自衛隊の中で、最も訓練の制約が大きいのが航空自衛隊であろう。訓練空域はきわめて限られている(略)。練習場がないのに、キャッチボールとバットの素振りだけで国際試合に出される野球チームのようなものだ。

中村秀樹著「自衛隊が世界一弱い38の理由」(文藝春秋、09年)から(p133)。本書の副題は、元エース潜水艦長の告発。

日韓の関係が悪化する中、偶発的な軍事衝突だけは避けて欲しいと祈る今日この頃、万が一の際の自衛隊の実行力が気になる。まさか、そんな気分になるのは、改憲論議を進めたい現政権の謀略じゃなかろうな。輸出規制などによって韓国を刺激し、あちらの軍の暴走を誘発する。その兆しが少しでも見えたら、国民に話しかける。危なっかしいですよね、自衛隊には十分活躍してもらわねばなりません、それには改憲が必要です、国民の皆さん、そうですよね、と。そういうマッチポンプ的シナリオを誰かが描いているとしても不思議ではない。桑原桑原。

韓国軍、月内にも竹島「防衛」訓練か

ドラッカーの教え

  • 2019/08/04 07:34
  • カテゴリー:読み物

顧客の創造とは(略)、ビジネスを通して新しい社会を形成するという自由意志の実践のことである。また、別のいい方をすれば、イノベーションを生み出せということでもある。

だからだろうか、新規事業の開発を担当する方にはドラッカー・ファンが多いのは。多いと言っても漠然とした感触に過ぎないが。引用は、菊澤研宗著「ビジネススクールでは教えてくれないドラッカー」(祥伝社新書、15年)から(p112)。かつて、ドラッカー著「経営者の条件」(ダイヤモンド社、66年)をよく読んだ。"The Effective Executive" がその原題。ここで言うエグゼクティブは、必ずしも企業の経営者を意味しない。菊澤氏は、「組織において自らの自由意志を行使するような人」と記している(p130)。

# Peter Ferdinand Drucker (1909-2005)

マスカレード・イブ

  • 2019/08/04 06:32
  • カテゴリー:読み物

俺がいっても無駄だ。ああいう人は誰かの忠告で生き方を変えたりしない。だからこそ、あれだけの実績を残せたんだ。

東野圭吾著「マスカレード・イブ」(集英社文庫、14年)から(p53)。シリーズ第二作。第一作以前の、尚美、新田、二人各々のエピソード。

引用部分を読んで、ある大学教授の話を思い出した。経営学が専門のその先生が、中小企業の社長さんたちの集まりで講演を行った。内容は、経営戦略で重要なフレームワークを紹介するものだったらしい。社長さんたちは、ありがたいお話です、と表面では言っていたけれど、本音では、そんなものは屁のつっぱりにもならない、と思っている、とその教授は悔しそうに語った。裸一貫で事業を立ち上げた強者には違う流儀があるのだと。

マスカレード・ホテル(サイト内)

希望のつくり方

  • 2019/08/03 05:58
  • カテゴリー:読み物

挫折を語れるということは、過去の失敗を自分のものとしてとらえなおし、現在の自分の言葉で表現できることを意味しています。同じように希望を語ることも、未来の成功とはちがいます。希望は、未来の成功に向かっていくことを指し示す、現在の自分の言葉なのです。

玄田有史著「希望のつくり方」(岩波新書、10年)から(p112)。著者の専攻は労働経済学。編著「人手不足なのになぜ賃金が上がらないのか」は、日経で「エコノミストが選ぶ経済図書ベスト10」(17年)の第1位に選ばれている。雇用問題がご専門のようで、求職者の心情に寄り添うあたりから、本書の希望云々という話に繋がっているのだろうか。

人手不足と賃金停滞の併存(サイト内)、ミスを防ぐには(サイト内)、故郷(サイト内)

人手不足と賃金停滞の併存

  • 2019/08/02 20:55
  • カテゴリー:読み物

多くの企業が賃金を引き上げているのに、なぜ労働者に支払われる平均賃金は上がらないのかという問いに対する答えは、構成バイアスが存在するからである。

構成バイアスとは、例えば、賃金が比較的低い非正規雇用者の比率増大であり、低賃金の福祉・健康関連職が増えて来ていることなどである。働く女性や高齢者が増えることも構成バイアスになる。引用は、玄田有史編「人手不足なのになぜ賃金が上がらないのか」(慶應義塾大学出版会、17年)から(p107)。収載されている十数編の論考の内、最もぴんと来たのはこの第7章「人手不足と賃金停滞の併存は経済論理で説明できる」だった。

# 現代版「ルイスの転換点」(p113)、「生産需要の増加に伴い労働需要は増加するので、労働需要曲線は右にシフトする」(p121)。安い労働力を求めた結果(サイト内)

 

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