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カテゴリー「読み物」の検索結果は以下のとおりです。

住んでみたヨーロッパ~

  • 2020/04/03 06:15
  • カテゴリー:読み物

知らない土地へ行って、その町の豊かさを知るには、劇場のプログラムを見るか、動物園に行くに限る。

そのような無用の長物にお金を掛けられるのであればその自治体はまだまだ余裕がある。川口マーン惠美著「住んでみたヨーロッパ9勝1敗で日本の勝ち」(講談社+α新書、14年)から(p153)。ドイツとてクラシック音楽界は衰退傾向にある。財政難などで自治体がオペラハウスなどを支えられなくなっている。

ベルリンの新空港、その開港が延び延びになっている(p76)。あの街に前からあるテーゲル空港(TXL)は、ドイツ駐在時代に何度か利用したことがある。電車が通ってない、古くて手狭。そんな文句を言うと、現地の友人は、新しい空港があと3年ほどで完成するのでそれまでの我慢と応えた。それから既に十数年経つが今以て開港したとは聞かない。web検索してみると、今年20年10月にいよいよオープンするらしい。

TXLへ最初に降り立ったのは、04年3月、デュッセルドルフ(DUS)からの便でだった。発地のDUSの方は、TXLに比べてだいぶスマートな空港。あれ。以前、大阪中之島の会社に勤めている頃に、出張で来たことがあるけれど、こんな空港だったかなぁ。地震があった年だから95年だ。十年ほどの間に別の空港になったかのようだ。友人に聞くと大きな火災事故があったと言う。言われてみるとそのことを聞いた覚えがある。再建されたのだ。今あらためて調べてみた、その事故は96年のことで、17名の方が亡くなる惨事だったとか。

2004/03/20 08:25 DUS-TXL LH248 BAe146-300 D-AEWA
1995/06/23 09:35 DUS-BSL LH5570
1995/06/19 19:30 LHR-DUS BA946

ベルリン・ブランデンブルク国際空港 - Wikipediaベルリン新空港、来年10月開港 設備不良で9年遅れ(19年11月)。Düsseldorf Airport - Wikipedia。ノルウェー、自国の電力はほぼ100%水力、石油は輸出(p51)

ぼく、ドラえもんでした。

  • 2020/04/02 06:42
  • カテゴリー:読み物

"ぼくたち地球人" この言葉も、私の大好きな言葉です。

「出身地は地球です」と、いつかどこかで言ってやろうと長い間ずっと思っている。が、挨拶などで、それがジョークとしてぴったりはまる機会は、残念ながら、まだやって来ない。引用は、大山のぶ代著「ぼく、ドラえもんでした。-涙と笑いの26年うちあけ話」(小学館、06年)から(p182)。ラジオで紹介されていた本書、読んでみたけれど、おれには面白さが分からなかった。

ビブリオバトル、20年3月(サイト内)

死を生きた人びと

  • 2020/03/30 07:28
  • カテゴリー:読み物

懸念するのは、世論がなだれを打って在宅死に傾く危険性である。入院死は敗北であり、在宅死こそが正しいという「在宅神話」に、今度は患者も家族も縛られる状況である。

在宅での診療や看取りが認知され、今後、在宅死は益々増えるだろうけれど、それは場所の選択肢に過ぎない。最後まで人間らしくいられるのか、人間らしい死なのか、それが、本人や家族各々が抱える事情から総合的に見極められることが何よりも大切。小堀鷗一郎著「死を生きた人びと-訪問診療医と355人の患者」(みすず書房、18年)から(p151)。

# A・ガワンデ著「死すべき定め」(p188)、科学の言葉、文学の言葉(サイト内)、Italians over 80 'will be left to die' as country overwhelmed by coronavirus(3/14)

統計分布を知れば~

  • 2020/03/28 07:19
  • カテゴリー:読み物

過剰な軍事費を投入したこと、および農工業などの実体経済の進展よりも金融経済に重点を置くようになった結果

1965年、対数正規分布から外れて断トツだった米国のGNI(GDP)は、ベトナムやイラク等との戦争を経た半世紀後、その分布曲線に呑み込まれ優位性はそれほどでもなくなった。図6-2、世界各国のGNIランキングプロット。松下貢著「統計分布を知れば世界が分かる-身長・体重から格差問題まで」(中公新書、19年)から(p121)。分布曲線から外れたプロット、そこにはきっと何かある、なるほど。

# 町村の人口は対数正規分布、ウェブページの被リンク数はべき乗分布、テストの点数は正規分布(本書の帯から)

キャパの十字架

  • 2020/03/24 06:57
  • カテゴリー:読み物

まだ、すべてが終わったわけではない。NHKの番組制作スタッフと、最新の映像技術を使っての検証作業を行いつつあるところだ。

沢木耕太郎著「キャパの十字架」(文藝春秋、13年)のあとがき(p332)から。その検証に基づくテレビ番組を先に観ていたので、今回本書を読んだ際に、一枚の写真にまつわるショッキングな事実に驚くことはなかった。写真家キャパの名を一躍有名にした、スペイン戦争でのあの写真「崩れ落ちる兵士」は、実は、死の瞬間でも戦闘の場面でもなかった、それどころか、他人が撮ったものだったのだ。

その番組は、沢木耕太郎推理ドキュメント「運命の一枚」と題して、7年前にNHKスペシャルの枠で放送された(13/2/3)。副題は、“戦場”写真 最大の謎に挑む。今でも自宅ビデオに残っているはずなので近い内にまた観てみよう。

# スペイン戦争の写真を集めたキャパ最初の写真集「生み出される死」に「崩れ落ちる兵士」は「載っていない」(p199)、José Manuel Susperregui、Death in the Making - Wikipedia

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