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カテゴリー「読み物」の検索結果は以下のとおりです。

日本人は勤勉か

  • 2020/02/15 21:35
  • カテゴリー:読み物

農業生産力を高めるために、それまで家畜が担っていた労働を人間が行うようになったことで勤勉の精神が育まれた

日本人が勤勉になったのは、江戸時代後期に起きた「勤勉革命」が契機になったという説がある。歴史人口学者である速水融氏が唱えた。生産性向上が生活水準の向上をもたらし勤勉に働くことへの動機付けとなった。大倉幸宏著「100年前から見た21世紀の日本-大正人からのメッセージ」(新評論、19年)から(p28)。

100年前との類似性(サイト内)、速水融 - Wikipedia

米中もし戦わば

  • 2020/02/12 22:40
  • カテゴリー:読み物

1600キロ離れた場所から発射したミサイルを、時速55キロで航行中の空母に命中させる(略)このような形のミサイル攻撃は、実際には非常に困難なので、それに成功した(と思われる)国はこれまで一つしかない。それは中国である。

これにはちょっと驚いた。中国と近隣諸国との力の均衡が保たれているのは、一つには米空母攻撃群の存在がある。引用文にある高性能ミサイルなら、それを無力化できるということだ。P・ナヴァロ著「米中もし戦わば-戦争の地政学」(文春文庫、19年)から(p61)。大国は覇権を求める、と歴史が教える。新興勢力の中国もそれを目指してせっせと軍備を増強する。足下の理由は主に三つ、1) 外国への恐怖心と国土防衛の追求、2) 通商路特にマラッカ海峡封鎖の懸念、3) 禁輸措置大国アメリカの存在。

この本の原題 "Crouching Tiger: What China's Militarism Means for the World" は、身構える虎-中国の軍国主義は世界に何をもたらすのか、そんな意味だろうか。邦題の「米中もし戦わば」からすると、米中が戦ったらどうなるか、という内容を想像しがちだが、そうではなく、中国の軍事力を適切に評価し、米中衝突をいかに避けるかに焦点が置かれている。

Chinese missile could shift Pacific power balance中国、南シナ海で米警戒 空母標的、ミサイル誇示、トム・クランシーら著「米中開戦」

U-571

  • 2020/02/09 17:25
  • カテゴリー:読み物

艦長はグループ討議などしてはならんのです。(略)なにもかも承知し、力にみなぎっていなければならない。そして、答えがないとか、どうしたらいいかわからないというようなことは絶対に口にしてはならない。

M・A・コリンズ著「U-571」(ハヤカワ文庫、00年)から(p207)。潜水艦を舞台にした戦争映画(米、00年)のノベライゼーション本。「行手にどんな運命が待ち受けるか」見当もつかない、で物語は終わっているけれど、映画の方は、確か、友軍機の姿がちらっと映って幕となる。

映画を観たのは10年程前のこと。TSUTAYAでDVDを借りて来た。その時このブログに以下を書いている。今回と同じように、艦長の心構えについて語る科白を引用した。このシーンは、当然、本書にも登場する(p103)。

これは知識なんかではない。不充分な情報をもとにぎりぎりの決断を下さねばならない。時には、死に至る作戦を、判断を誤れば死をもって償わねばならない作戦を、遂行せよと部下に命じるのだ。

官邸官僚

  • 2020/02/06 06:58
  • カテゴリー:読み物

いまや名実ともに政権を動かしているその官邸官僚たちは、決して古巣の役所のトップを走ってきたわけではない。ある種のコンプレックスをバネにここまで昇りつめてきたといえる。

そんな連中が「日本を牛耳っている」のか。引用は、森功著「官邸官僚-安倍一強を支えた側近政治の罪」(文藝春秋、19年)から(p114)。木工教室のMさんにすすめられて最寄りの図書館で借りて来た。一読勉強になるけれど、胸糞の悪さはかなりなものだ。吐き気さえ覚える。

主たる登場人物:今井尚哉(1958-)、和泉洋人(1953-)、杉田和博(1941-)、北村滋(1956-)、黒川弘務(1957-)、谷内正太郎(1944-)、福田隆之(1979-)、いずれも Wikipedia から。

安倍政権は、なぜ続くのか日本会議の正体12閣僚が日本会議(以上いずれもサイト内)、安倍首相補佐官 海外出張でも公私混同の疑い 厚労省女性幹部とコネクティングルーム宿泊(2/5)

團十郎切腹事件

  • 2020/02/03 19:49
  • カテゴリー:読み物

大山へ行く道との分岐点である四つ谷の辺へ来ていた。「東海道四谷怪談」の「四谷」がこの辺だと父親に聞かされた。馬入川の渡しを渡って向うへ上ると、

東海道藤沢宿四ツ谷(神奈川県藤沢市)。一行は、その四つ谷を過ぎ、馬入川(相模川)を渡って、東海道を西へ上って行く。おれは、歌舞伎の四谷怪談は江戸城下の四谷を舞台にしているとばかり思っていたのだけれど。引用は、戸板康二著「團十郎切腹事件」(講談社文庫、81年)から(p228)。解説に直木賞受賞作(第42回)とある。へぇこれが対象だったのか。調べてみるとその第42回では司馬遼太郎が(も)受賞している。

大山道四谷怪談(以上いずれも Wikipedia から)。戸板康二|直木賞のすべてあの人この人(サイト内)。「一体に俳優は、劇評で悪くいわれたものが、その興行中に、よくなることはあまりない」(p57)

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