エントリー

カテゴリー「読み物」の検索結果は以下のとおりです。

漂流

  • 2019/08/22 06:10
  • カテゴリー:読み物

思うかもしれんけどね。ちがう、恥ずかしい。本当、自分のミスだもん。自分がミスをおこしている。座礁しても自分のミス、火事をおこしても自分のミス。だからあんなのはあんまり聞かんほうが。本人がまた怒るから

漁師が遭難して37日間の漂流後に生還を果たす。英雄的壮挙だ、と称賛する著者に対して、漁師の友人がそんな風に答える。角幡唯介著「漂流」(新潮社、16年)から(p383)。ラジオ(NHK第1)で紹介されていたこの本を図書館で借りて来て読んだ。開けてみて沖縄の話と知りびっくりした。

その遭難や周辺事情について、漁師仲間や関係者、多くの方々が証言している。おれの知り合い、元船長 S さんも出て来るんじゃなかろうかと読み進めた。確か1943年(昭和18年)の生まれ、水産高校卒、大型船の乗組員を経て19トン級マグロ漁船の船長としてグアムでも操業した。ただし、彼は沖縄本島出身。話は、宮古の佐良浜漁師中心に進む。残念ながら、S さんは登場しない。なお、その生還した漁師は、8年後、また海で行方不明になってしまって戻らない。

# 「密貿易、ダイナマイト密漁、沈船爆破」そして行方不明船(p136)。那覇では大型船のあと49トン級が一時流行りそして「十九トンブーム」がやって来た(p218)。日本人漁師は60代が主力、50代では大変な若手、70代で現役船長をつづけているのもめずらしくない(p282)。

激しすぎる夢

  • 2019/08/15 05:47
  • カテゴリー:読み物

一般ウケする植村、玄人ウケする小西

長尾三郎著「激しすぎる夢」(山と渓谷社、01年)から(p12)。副題は、「鉄の男」と呼ばれた登山家・小西政継の生涯。小西政継(1938-1996)と植村直己(1941-1984)、二人が69年にエベレスト南西壁を試登する場面も描かれている。

おれが、「グランドジョラス北壁」など小西氏の著作を貪るように読んだのは、就職して何年か経ち、北アルプスへ行くようになってからのこと。そして、96年、まだ使い始めて間もないインターネットで、氏がマナスルで行方不明になったとの報に接した。遭難時57歳。この夏おれはその歳となり、市立、県立、両図書館のサイトで氏の名を検索してみた。何冊かヒットする内、読んだことがなかった「激しすぎる夢」を今回借りて来た。

習慣の力

  • 2019/08/11 06:40
  • カテゴリー:読み物

習慣がどのように働いているかがわかれば(きっかけ、ルーチン、報酬を特定できれば)、習慣を支配する力を手に入れることができる

チャールズ・デュヒッグ著「習慣の力」(講談社、13年)から(p381)。HONZ の書評を読んで興味を持った。おしまいに「付録-アイデアを実行に移すためのガイド」が付いている。これがなかなか良い。

『習慣の力〔新版〕』変えるためのコツは、意外とシンプル

経営者の条件

  • 2019/08/10 15:41
  • カテゴリー:読み物

成果を上げるための八つの習慣について述べてきた。もう一つおまけを加えたい(略)。聞け、話すな、である。

最寄り図書館で借りて来た、ドラッカー名著集[1]「経営者の条件」(ダイヤモンド社、06年)の序章から(p15)。当家の書棚にかつて並んでいたのは、95年版ドラッカー選書[1]だった。それにはこの章はなかった。04年の論文 "What Makes an Effective Executive" が充てられたのだとか。

その「八つの習慣」とは、1) なされるべきことを考える、2) 組織のことを考える、3) アクションプランをつくる、4) 意思決定を行う、5) コミュニケーションを行う、6) 機会に焦点を合わせる、7) 会議の生産性をあげる、そして、8) 「私は」でなく「われわれは」を考える。以前に書いたリーダーの役割三つからさらに踏み込んで方策を示しているように思う。

リーダーの条件(サイト内)

マスカレード・ナイト

  • 2019/08/08 05:56
  • カテゴリー:読み物

それはね、誠意です。

東野圭吾著「マスカレード・ナイト」(集英社、17年)を読んだ。シリーズ第三作、この話は凝り過ぎのように思う。

引用(p113)は、主人公新田が言う、能勢刑事に対する評だ。この言葉でかつての上司の顔が思い浮かんだ。K社時代の開発室長。事業開発のいろはや、契約などの実務、あるべきリーダーシップなど多くのことを教えてもらった。顧客や事業に接っする際のモットーを訊ねたことがあった。その時に同じような応えが返って来た。彼の表現は誠実だった。その後、とんとんと出世して経営トップまで昇り詰めた。開発室で直接教えを乞うたのはおれが最後となった。

ユーティリティ

« 2025年07月 »

- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

検索

エントリー検索フォーム
キーワード

新着エントリー

過去ログ

Feed