マスカレード・ナイト
- 2019/08/08 05:56
- カテゴリー:読み物
それはね、誠意です。
東野圭吾著「マスカレード・ナイト」(集英社、17年)を読んだ。シリーズ第三作、この話は凝り過ぎのように思う。
引用(p113)は、主人公新田が言う、能勢刑事に対する評だ。この言葉でかつての上司の顔が思い浮かんだ。K社時代の開発室長。事業開発のいろはや、契約などの実務、あるべきリーダーシップなど多くのことを教えてもらった。顧客や事業に接っする際のモットーを訊ねたことがあった。その時に同じような応えが返って来た。彼の表現は誠実だった。その後、とんとんと出世して経営トップまで昇り詰めた。開発室で直接教えを乞うたのはおれが最後となった。