素敵な日本人
- 2020/01/28 22:09
- カテゴリー:読み物
記憶するポイントは目元だ。年を取っても、太っても痩せても、そして整形しても、目の間隔や大きさ、色などは、ずっと変わらないからだ。
見当たり捜査員はそうやって指名手配犯の特徴を覚える。東野圭吾著「素敵な日本人」(光文社、17年)に収載の「君の瞳に乾杯」から(p118)。9篇から成る短篇集。とりわけ面白かったのは、引用したそれと「壊れた時計」の2篇。
Welcome and thanks for visiting!
カテゴリー「読み物」の検索結果は以下のとおりです。
記憶するポイントは目元だ。年を取っても、太っても痩せても、そして整形しても、目の間隔や大きさ、色などは、ずっと変わらないからだ。
見当たり捜査員はそうやって指名手配犯の特徴を覚える。東野圭吾著「素敵な日本人」(光文社、17年)に収載の「君の瞳に乾杯」から(p118)。9篇から成る短篇集。とりわけ面白かったのは、引用したそれと「壊れた時計」の2篇。
一般的に、ウニの種類を見分けるためには棘を取った状態の殻の形態を見る必要がある。
田中颯ら著「ウニハンドブック」(文一総合出版、19年)から(p15)。県立図書館の新着コーナーにあるのを借りて来た。日本近海の海岸や漁港などで「拾える可能性のある」ウニ103種の殻と棘付き写真が掲載されている。おれは、学生時代、ウニ胚をバイオアッセイに用いた研究で卒論や修論を書いた。菅島や牛窓の臨海実験所まで出かけて行って、そこで確保しておいてもらったウニを使った。時期によってまちまちだったけれど、たいがいアカウニか、バフンウニ、サンショウウニで、時々ムラサキウニだった。この4つは、棘のある状態でつまり生きたままで、見分けるのは容易。一つ判別し難いのがあった。サンショウのようだが、何となく違う。キタサンショウウニという種類だった。この二つは棘の色合いで見分けられる、と技官の方から教わった。この本にもあるように、サンショウウニの棘には縞模様がある。微妙な縞模様だ。
姑上さま、姑上さま、と乙緒は心の中で繰り返し、里津を呼んでいた。
この一文を知るためにこの長いシリーズを読んで来た、そんな気さえする。澪には源斉がいる。一方の小松原(小野寺数馬)はどうか。彼が澪を諦めてその代わりに娶ったのは、乙緒という、大目付の娘、現代で言うバツ一。「涼風-その名は岡太夫」という短編は、小野寺夫妻の後日譚だ。引用は、高田郁著「花だより-みをつくし料理帖特別巻」(角川春樹事務所、18年)から(p148)。テレビで「みをつくし料理帖スペシャル」を見た後、図書館のOPACでこの特別巻があることに気付いた。これで本当の終わりのようだ。
# 桜の宴(サイト内)
一本の木には、きらめく枝葉もあれば影に沈む枝葉もある。まんべんなく陽射しを浴びるわけではない。お役目というのもこの木のようだ。建前とは異なる影の部分がある。
諸田玲子著「お鳥見女房」(新潮社、01年)から(p96)。web の記事を見てこのシリーズを知った。順番に読もうと、まず発端の一巻を借りた。
# 己の心を偽ると後々まで悔やむことになる(p206)。「別れの季節」20年続いた感無量の最終巻(19/12/19 日本経済新聞電子版)
これを『ジョンとメリー』というダスティン・ホフマンとミア・ファーロー主演の映画で初めて知った。
それ以来「憧れ」だったケメックス製コーヒーメーカーを、著者は、ようやく手に入れる。ただし、木製の取手部分が気に入らない。それを取り外して、採寸の上、手持ちの桜材で作り替えてしまう。三谷龍二著「木の匙」(新潮社、05年)から(p37-39)。写真は随分離れたページに出ている(p17)。
確か、大学の1年のときだったと思う。大学の構内にあった古書店でその映画の原作を買って読んだ。文庫本だった。そのしばらく後に、名画座のようなところで上映されているのを観に行った覚えがある。