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カテゴリー「読み物」の検索結果は以下のとおりです。

年輪で読む世界史

  • 2021/12/15 06:34
  • カテゴリー:読み物

連続した最長の年輪記録であるドイツのブナ-マツ年輪年代は1年たりとも欠損がなく過去1万2650年をカバーする。

そんなに遡ることができるんだな。年輪年代学(Dendrochronology)によって、過去の気候や異常気象が明らかにされつつある。引用は、バレリー・トロエ著「年輪で読む世界史」佐野弘好訳(築地書館、2021年)から(p11)。最寄り図書館新着コーナーの棚にあるのを借りて来た。

本書の副題に「チンギス・ハーンの戦勝の秘密から失われた海賊の財宝、ローマ帝国の崩壊まで」とあるように、過去の気候やその変動が判れば、歴史研究に新たな視点を提供できる可能性がある。なお、原書のタイトルは、Tree Story : The History of the World Written in Rings

# ストラディヴァリ作「メシア」(p4)、法隆寺(p97)、第11章「ローマ帝国の分裂と崩壊をもたらした寒波と感染症」(p190)。年輪年代学|Wikipedia

諫早菖蒲日記

  • 2021/12/13 06:26
  • カテゴリー:読み物

小舟なら知らず十反帆二十反帆の大船は漕ぎ手、舵とりが心を一つに合せずば、思う方へすすみません。このこと家の内証をやりくりする女房の胸算と同断

仲間(ちゅうげん)の吉爺が言う。主人公志津はそれを聞いて彼にもかつて連れ合いがいたことに思い当たる。野呂邦暢著「諫早菖蒲日記」(文芸春秋、1977年)から(p59)。

連れ合いは「いかがした」と訊ねるが、吉爺はそれには応えずに別の話をする。互いの興味がずれたまま会話が続く。また、下女のとらに、はぐらかされてしまう場面(p122)も出て来る。下働きの彼らと志津とのやり取りがほのぼのとして心地良い。

この著者のことは知らなかった。別の作品も読んでみようと思う。

# ヘネチアテリヤアカ(p195)。文庫100冊(サイト内)。向田邦子が野呂邦暢の小説に惚れ込み、彼の全ての作品をドラマ化したいと言ったという逸話を確かめたい。|レファレンス共同データベース

朝刊休刊日

パイソン

  • 2021/12/09 06:33
  • カテゴリー:読み物

Python とは英語でニシキヘビのことですが、言語名はイギリスのコメディ番組「空飛ぶモンティ・パイソン」にちなんでいるそうです。

小林健一郎著「プログラミング20言語習得法」(講談社、2014年)から(p252)。県立図書館の棚にあるのが目に留まり借りて来た。何かを「習得」しようと思っているわけじゃないのだけれど。

Linuxのターミナル上を素早く流れて行く文字の中に、Pythonを見かけたことがある。何かのディストリビューションをインストールする際か、その後のソフトウェア・アップデートの時か。何だろうなと眺めてはいた。

テレビであのコメディ番組を観ていたのは小学生の頃だったか。兄が観るので一緒に観た。正直言って、ジョークのほとんどは理解できなかった。後にブラスバンドに入って、スーザの「自由の鐘」を演った折に、あの番組のテーマ曲だ、と妙に懐かしく思ったものだ。

Python空飛ぶモンティ・パイソン|Wikipedia

もう年はとれない

  • 2021/12/03 06:33
  • カテゴリー:読み物

遠慮なく他人に面倒をかけられるのは、年をとる三つの楽しみのうちの一つだ。あとの二つは煙草を吸うことと、自分が相手をどう思うか本人に言ってやることだ。

そんな減らず口をたたく87歳の主人公は元殺人課の刑事。ダニエル・フリードマン著「もう年はとれない」野口百合子訳(創元推理文庫、2014年)。引用は、p50から。この本のことは、勢古浩爾著「定年後に読みたい文庫100冊」で知った。

もう一か所引用しておこう、「なにもするつもりはない。なにもしない選択肢があるなら、つねにそれを選ぶべきだ」(p25)。何かの折、選択や決断を迫られることでもあれば、この言葉を思い出すことにしよう。

文庫100冊(サイト内)

知的生産の技術

  • 2021/11/30 06:24
  • カテゴリー:読み物

「自分」というものは、時間とともに、たちまち「他人」になってしまう(略)。日記というものは、時間を異にした「自分」という「他人」との文通である

梅棹忠夫著「知的生産の技術」(岩波新書、1969年)。その第9章「日記と記録」の「日記は、人にみせるものでなく、自分のためにかくものだ」と始まる段落(p162)から引用した。本書の奥付には、1988年9月第44刷発行とある。

週末、最寄り図書館へ行くと、除籍になったリサイクル本が入口辺りに並べられていた。その中からこの本をもらって来た。

梅棹忠夫(サイト内)。1920-2010年

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