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カテゴリー「読み物」の検索結果は以下のとおりです。

差別と卑怯

  • 2019/05/15 19:08
  • カテゴリー:読み物

ある講演会で演者が、あなたの「娘さんは中国人の慰み者になります」と、会場で聴く本人を名指しでそんなことを言ったとか。青木理著「情報隠蔽国家」(河出書房新社、18年)を読んでいて、「差別と卑怯」の項で知った(p223)。まともな人が言う言葉だろうか。目を疑った。

その演者は、最近、「三流役者が、えらそうに」と、映画で総理大臣役だった役者に対して絶縁宣言を突き付けた作家(と同一人物)だ。wiki の日本会議の人物にリストされている、右側の人なんだろう。自身が熱烈べったり支援する現首相が揶揄されていると思い込み(意図的な誤解や勘違いとも言われているが)、我慢ならんかったのかな。

[大弦小弦]作家の百田尚樹氏から「悪魔に魂を売った記者」という異名をいただいた・・・(2017年11月6日 07:00)、【詳報】百田尚樹氏講演会 内容と検証(2017年11月26日 22:00)

日本会議

  • 2019/05/15 07:05
  • カテゴリー:読み物

現代に生きる日本人も、ある種の分野においてはすでに、正確な情報を得るためには「日本国内の大手メディア」よりも「外国のメディア」に頼らなくてはならない

国内大手メディアが、遠慮がちに、日本会議について触れ始めたのが16年になってからのこと。一方、海外メディアは、12年の第二次安倍政権発足時から、日本会議と安倍政権の緊密な関係を見抜き分析記事を書いていた。山崎雅弘著「日本会議-戦前回帰への情念」(集英社新書、16年)から(p58)。

日本会議の研究

  • 2019/05/13 21:42
  • カテゴリー:読み物

テレビ・新聞がカバーするには歴史が長すぎ、学問の対象にするには歴史が短すぎる。そういう間(はざま)に、「日本会議」は存在している。

それが、この組織についてメディアがこれまで採り上げなかった理由なのだとか。傍流と甘く見ていたと指摘する別の記事も読んだことがある。が、理由はそれだけだろうか。引用は、菅野完著「日本会議の研究」(扶桑社新書、16年)から(p296)。世間に知られているリーダーたちはカリスマ性に欠ける、きっと彼らの背後に誰かいる、と著者は、フィクサーの名を手繰り寄せる。下手な小説より余程スリリングだ。

『日本会議の研究』(扶桑社)の出版差し止め仮処分決定について国会議員の4割が参加する謎の団体「日本会議」とは(2015.8.24)、この記事の最後に登場する記者会見でのご発言は、ここで読むことができる → 皇太子殿下お誕生日に際し(平成27年)

円卓

  • 2019/05/12 21:13
  • カテゴリー:読み物

手先が器用な人と、芸術家は、全く違うのだ。

西加奈子著「円卓」(文藝春秋、11年)から(p40)。「浪花少年探偵団」を読んだ後に、関西弁の小説は他にはどんなんありますかと Google さんに訊ねた。この本は何冊かヒットした内の一冊。いわく、あほぬかせ、うちもうつしてうちもうつして、めったくそ悪いやっちゃで、ゆっくりしてってなー、まじでどこ行きよったんやぼけ、かなわんわ・・・

登場人物は皆個性的だ。主人公こっこや、その家族、ぽっさんら同級生はもちろんのこと、手芸部の玉坂部長が目を引く。シブい。彼女が言い放つ「針扱っとるいうこと念頭に置いとけ! 死ぬぞ!」の言葉に触れて、おれが、かつて同時期に師事した、師匠お二人の顔が頭に浮かんだ。化学と音楽、分野領域はまったく違ったけれど、「命懸けでやれ!」と叱咤する両氏の言葉は同じだった。

しのぶセンセにサヨナラ

  • 2019/05/10 05:36
  • カテゴリー:読み物

こっちは素人なんやから下手で当然や。その下手を教えるのが、あんたらの仕事やろ。何も、ただで教えてくれいうてんのと違うで。高いお金払てまで来てるんや。いわば客やで。

東野圭吾著「しのぶセンセにサヨナラー浪花少年探偵団・独立篇」(講談社文庫、96年)から(p83)。シリーズ第二作。あとがきに、これで終わりにしようと思います、とある。

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