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カテゴリー「読み物」の検索結果は以下のとおりです。

鳥人計画

  • 2019/05/02 06:17
  • カテゴリー:読み物

峰岸さんが二本目を飛び終えた時点でトップに立っていて、あとはもう僕以外に抜く者がいなかったら、僕、わざと失敗ジャンプをします。それなら峰岸さんが優勝だ

言われた方(=峰岸)は、この言葉を覚えていて提案が実行されることを期待する。一方、言った方の本人はすっかり忘れている。実際、実行されない。一般的に、そういうことが起こることは珍しくない。東野圭吾著「鳥人計画」(新潮文庫、94年)から(p157)。元の単行本は、89(平成元)年刊。この小説、集中して読み進めることが難しかった。登場人物が多いのが原因だろうか。途中、バイオメカニクス云々が話の題材になっていることを知り、我慢して最後まで読んだ。

村上春樹の100曲

  • 2019/04/25 18:49
  • カテゴリー:読み物

「ナット・キング・コールが「国境の南」を歌う」という描写そのものがある種の世界の不可能性を表している。

実は、彼はその曲をレコーディングしていないのだとか。栗原裕一郎編著「村上春樹の100曲」(立東舎、18年)から(p128)。村上春樹の著作でどれか一つとなると、躊躇うことなく、「国境の南、太陽の西」(92年)を選ぶ。その話の中に何度か登場する「国境の南」を、これまで、探し出して聴くことはなかった。まさか、ナット・キング・コールが録音を残していないとは思いもしないことだった。フランク・シナトラとビリー・メイによる収録(54年)が有名だそうだ。

ヴァチカンからの暗殺者

  • 2019/04/24 07:13
  • カテゴリー:読み物

きわめて優秀な頭脳の持ち主はしばしば間の抜けた感じを与えるものだ

A.J.クィネル著「ヴァチカンからの暗殺者」(新潮文庫、87年)から(p232)。この話にも、ヘックラー&コック(Heckler & Koch GmbH)社製の拳銃が登場する。主人公ミレクが訓練キャンプで試射に用いた VP70 だ(p121)。一方、「1Q84」で青豆が携えていたのは同社製 HK4 だった。あちらでは、メーカー名は、確か、ヘックラー・ウント・コッホとドイツ語風の読みで記されていた。「1Q84」を読みながら、なぜかクィネルを思い出し、この「ヴァチカンからの暗殺者」を三十年ぶりに再読した。拳銃のメーカーという妙な共通点を見付けてちょっとうれしくなった。それと、これも偶々だけれど、この暗殺も1984年の話だ。

4月のある晴れた朝に

  • 2019/04/22 07:15
  • カテゴリー:読み物

きっとそこには平和な時代の古い機械のような温かい秘密が充ちているに違いない

村上春樹全作品 1979-1989 (5) 短篇集 II(講談社、91年)に収載されいる「4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて」(81年)から(p26)。先日読んだ「1Q84」は、この短編から派生した作品、と wiki にあったので借りて来て読んでみた。著者は、「その短編をただ長くしただけです」と語ったとか。

1Q84 - ウィキペディア

浪花少年探偵団

  • 2019/04/16 21:30
  • カテゴリー:読み物

ほんまにようゴタゴタに巻き込まれまんな。体質でっか?

東野圭吾著「浪花少年探偵団」(講談社文庫、91年)から(p138)。大阪弁の会話を楽しむことができる。「夫婦善哉」のようだ。

#前線の影響で雨。走り梅雨だ。

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