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カテゴリー「読み物」の検索結果は以下のとおりです。

同日同刻

  • 2020/02/16 08:37
  • カテゴリー:読み物

おそらく日本にとって真に「一番長い日」は、昭和二十年八月九日であったろう。

山田風太郎著「同日同刻-太平洋戦争開戦の一日と終戦の十五日」(ちくま文庫、06年)から(p186)。最寄り図書館の棚にあるのが目に留まりざっと読んだ。そのうちまたじっくり読んでみようと思う。元の単行本は、立風書房から79年刊。

# 半藤一利著「日本のいちばん長い日-運命の八月十五日」(65年)、"The Longest Day. 6 June 1944 D-Day": Cornelius Ryan (1959)

イノベーションのジレンマ

  • 2020/02/16 07:31
  • カテゴリー:読み物

第二に、この製品の最終的な市場と用途はだれにもわからないため、特徴、機能、スタイルを短期間に低コストで変更できる製品プラットフォームを設計する必要がある。

選択肢を豊富に用意しておく、新規事業開発における基本だ。C・クリステンセン著「イノベーションのジレンマ-技術革新が巨大企業を滅ぼすとき」(翔泳社、01年、増補改訂版)から(p284)。本書は、新興のイノベーターたちにも親しまれているようだけれど、元々は、イノベーションを起こせないでいる老舗や大企業向けのガイドとして書かれていることをあらためて知った。「存在しない市場は分析できない」(p301)、そう頑なに思っている頭の固い人たち向けだ。

第十章は、電気自動車(EV)の事例研究。果たして、この技術領域は、破壊的なイノベーションや大幅なアーキテクチャ変更を巻き起こすのだろうか。もしかすると、もうだいぶ進んでいると見るべきなのだろうか。

クリステンセン氏死去(サイト内)

日本人は勤勉か

  • 2020/02/15 21:35
  • カテゴリー:読み物

農業生産力を高めるために、それまで家畜が担っていた労働を人間が行うようになったことで勤勉の精神が育まれた

日本人が勤勉になったのは、江戸時代後期に起きた「勤勉革命」が契機になったという説がある。歴史人口学者である速水融氏が唱えた。生産性向上が生活水準の向上をもたらし勤勉に働くことへの動機付けとなった。大倉幸宏著「100年前から見た21世紀の日本-大正人からのメッセージ」(新評論、19年)から(p28)。

100年前との類似性(サイト内)、速水融 - Wikipedia

米中もし戦わば

  • 2020/02/12 22:40
  • カテゴリー:読み物

1600キロ離れた場所から発射したミサイルを、時速55キロで航行中の空母に命中させる(略)このような形のミサイル攻撃は、実際には非常に困難なので、それに成功した(と思われる)国はこれまで一つしかない。それは中国である。

これにはちょっと驚いた。中国と近隣諸国との力の均衡が保たれているのは、一つには米空母攻撃群の存在がある。引用文にある高性能ミサイルなら、それを無力化できるということだ。P・ナヴァロ著「米中もし戦わば-戦争の地政学」(文春文庫、19年)から(p61)。大国は覇権を求める、と歴史が教える。新興勢力の中国もそれを目指してせっせと軍備を増強する。足下の理由は主に三つ、1) 外国への恐怖心と国土防衛の追求、2) 通商路特にマラッカ海峡封鎖の懸念、3) 禁輸措置大国アメリカの存在。

この本の原題 "Crouching Tiger: What China's Militarism Means for the World" は、身構える虎-中国の軍国主義は世界に何をもたらすのか、そんな意味だろうか。邦題の「米中もし戦わば」からすると、米中が戦ったらどうなるか、という内容を想像しがちだが、そうではなく、中国の軍事力を適切に評価し、米中衝突をいかに避けるかに焦点が置かれている。

Chinese missile could shift Pacific power balance中国、南シナ海で米警戒 空母標的、ミサイル誇示、トム・クランシーら著「米中開戦」

U-571

  • 2020/02/09 17:25
  • カテゴリー:読み物

艦長はグループ討議などしてはならんのです。(略)なにもかも承知し、力にみなぎっていなければならない。そして、答えがないとか、どうしたらいいかわからないというようなことは絶対に口にしてはならない。

M・A・コリンズ著「U-571」(ハヤカワ文庫、00年)から(p207)。潜水艦を舞台にした戦争映画(米、00年)のノベライゼーション本。「行手にどんな運命が待ち受けるか」見当もつかない、で物語は終わっているけれど、映画の方は、確か、友軍機の姿がちらっと映って幕となる。

映画を観たのは10年程前のこと。TSUTAYAでDVDを借りて来た。その時このブログに以下を書いている。今回と同じように、艦長の心構えについて語る科白を引用した。このシーンは、当然、本書にも登場する(p103)。

これは知識なんかではない。不充分な情報をもとにぎりぎりの決断を下さねばならない。時には、死に至る作戦を、判断を誤れば死をもって償わねばならない作戦を、遂行せよと部下に命じるのだ。

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