イノベーションのジレンマ
- 2020/02/16 07:31
- カテゴリー:読み物
第二に、この製品の最終的な市場と用途はだれにもわからないため、特徴、機能、スタイルを短期間に低コストで変更できる製品プラットフォームを設計する必要がある。
選択肢を豊富に用意しておく、新規事業開発における基本だ。C・クリステンセン著「イノベーションのジレンマ-技術革新が巨大企業を滅ぼすとき」(翔泳社、01年、増補改訂版)から(p284)。本書は、新興のイノベーターたちにも親しまれているようだけれど、元々は、イノベーションを起こせないでいる老舗や大企業向けのガイドとして書かれていることをあらためて知った。「存在しない市場は分析できない」(p301)、そう頑なに思っている頭の固い人たち向けだ。
第十章は、電気自動車(EV)の事例研究。果たして、この技術領域は、破壊的なイノベーションや大幅なアーキテクチャ変更を巻き起こすのだろうか。もしかすると、もうだいぶ進んでいると見るべきなのだろうか。
# クリステンセン氏死去(サイト内)