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ひとりの武将

  • 2025/07/07 06:30
  • カテゴリー:読み物

いつ頃か知らないが、もっと早くこの瞬間がある筈だったという気がした。随分、遠廻りをして、ここに来た、とぼんやり思った。

主人公は、責任を取らされ腹を切ろうとしている。「松本清張全集」(36)短篇2「地方紙を買う女」(文芸春秋、1973年)に所収の「ひとりの武将」から(p99)。初出「オール讀物」昭和31年6月号。

かつて北アルプスへ通っていた頃、扇沢-室堂の交通を一度ならず使ったことがある。その度に、厳寒の積雪期に立山越えをした戦国武将の挿話を聞いた。トローリーバス(かロープウェイ)の中でカセットテープか何かの音声が流れていたのだ。

どういう事情があったのだろう、と気になったけれど、調べずにいた。最近になって、松本清張の短編にその話が登場することを知り、この度、全集の一冊を借りて来た。

武将の名は佐々成政。信長の家臣だったが、新しいリーダーの秀吉に馴染めない。追い落としを思い立ち、居城のある富山から雪の立山を越え、浜松の家康を訪ね味方に引き入れようとする。が、良い返事を得られず同じ道を富山へ引き返す。日数が限られるので、帰路も積雪期の立山越え。その後の人生もぱっとせず、最後は詰め腹を切らされる。

多発する山岳遭難八月の六日間(いずれもサイト内)。佐々成政|Wikipedia

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