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若き指揮者たち

  • 2026/01/10 07:32
  • カテゴリー:音楽
N響のサイトに「結果発表︕ 最も⼼に残ったN響コンサート&ソリスト2024-25」という記事がある。ファン投票の結果が知らされている。昨年11/4付け。
 
その中で、コンサートの部で第1位は、昨年6⽉の第2041回定期公演。指揮は、タルモ・ペルトコスキ。私が「なんだこのマーラーは」とここで扱き下ろしたあの定期だ。
 
度が過ぎる楽譜の読み替え。非常に極端なテンポ設定。妙なアゴーギクやデュナーミク。その演奏は、音楽の美しさよりもグロテスクさを強調していた。指揮者のあまりの独りよがりに、オケが悲鳴を上げているようだった。ファン投票ではこれが第1位。彼の解釈が刺激的でクリエイティブと見る向きでもあったのだろうか。
 
NHKの放送でその演奏を聴いてしばらく経ってから、よく訪ねるブログでこんな風な記述があった。若手指揮者のあいだでは、伝統的な音楽解釈を拒み、あえて奇をてらうような流行があるという。しかし、そうした傾向も長続きはせず、いずれはスタンダードな解釈へと回帰していくのではないか、と。これを読んで、まさに若気の至りというやつだなと思いつつあのマーラーを振った指揮者ペルトコスキの名を思い浮かべていた。
 
一方で、伝統の延長線上で着実に評価を積み上げている、あるいは正攻法で実力を示している指揮者もいる。例えば、ペトル・ポペルカ。もはや若手ではなく中堅と呼ぶべきかもしれない。彼がN響第2032回定期で振ったシューマンの交響曲第1番には深い感銘を受けた。渋滞しがちな中声部を見事に整理し、これぞシューマンという響きをつくり出していた。
 
音楽の業界では、年々、多くの名前が出て来るとともに、また同じように多くの人の名前が忘れられて行く。どの人の名前が定着していくことになるだろうか。
 
マラ1、N響#2041ポペルカ、N響#2031,2032(いずれもサイト内)。結果発表︕ 最も⼼に残ったN響コンサート&ソリスト2024-25若手指揮者を取り巻く状況|クラシックおっかけ日記、Tarmo Peltokoski(2000-)、Petr Popelka(1986-)、Santtu-Matias Rouvali、Klaus Mäkelä、Lorenzo Viotti

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