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カテゴリー「読み物」の検索結果は以下のとおりです。

活字のサーカス

  • 2019/12/11 05:45
  • カテゴリー:読み物

理由は例によって、「許可がない」「前例がない」「よって危険である」といったところで、

お役所(海運局)は、手製の潜水艦が潜航することを許さなかった、というエピソードが登場する。椎名誠著「活字のサーカス-面白本大追跡」(岩波新書、87年)、「役人たちの安全」の巻(p165)から。69歳の男性が11年がかりで自作したその潜水艦は、全長12m、最大12人乗り、270馬力のトラック用ディーゼルエンジンを搭載、水深200mまで潜り、海中に24時間滞在できる。この艦はその後どうなったのだろうか。Google さんに訊ねてみてもそれらしいものは見付けられない。

# 「江戸の刑罰」(石井良助著、中公新書)。活字云々四部作、元は「図書」での連載

「超」整理法3

  • 2019/12/10 06:40
  • カテゴリー:読み物

戦前の日本人は、よく引っ越していた。大掃除が面倒なので、「荷物が溜まると引っ越す」という人も多かった

野口悠紀雄著、「超」整理法3-とりあえず捨てる技術(中公新書、99年)の BOX「大掃除のかわりに引っ越す」から(p16)。おれも、そこそこの回数、引っ越しをして来た。大学に通うのに下宿して以降、結婚するまでに10回ほどか。その後は、神戸と東京に比較的長く住んだ。その間にも単身で二度出ていた時期がある。そして、今はここ那覇にいる。これまでの転居は都合16回か17回。その度に、ご多分に洩れず、本は、少しずつ処分した。ただし、沖縄へ渡る際には大々的に行った。遠距離の移動では荷物を減らそうという心理が働くのか、いやいや、実際には引っ越し業者が運んでくれるので近くても遠くても同じだけれども、ともかく沖縄への転居に当たっては、本や雑誌だけでなく、楽譜や、雑多な書類、その他ごたごたした物も、捨てるか譲るかして可能な限り片付けて来た。すっきりして精神衛生上だいぶ良い。

「超」整理法

  • 2019/12/07 08:29
  • カテゴリー:読み物

携帯ワープロや録音機を持ち歩いて、どこでもせかせか仕事するなど、およそ知的でない。息が詰まりそうだ

著者がある人からそう指摘される。野口悠紀雄著、「超」整理法-情報検索と発想の新システム(中公新書、93年)から(p201)。四半世紀前、引用部分を読んで、そうだよな、と思ったものだ。が、今や、小さなコンピュータ、スマホを常に携行し、メールをチェックしニュースを読んでいる。慣れとは恐ろしい。

パラドックス13

  • 2019/12/06 05:44
  • カテゴリー:読み物

国民に対して何かの情報を極秘にすることなど、日常茶飯事だ。

東野圭吾著「パラドックス13」(講談社文庫、14年)から(p13)。この小説は、いわゆる漂流ものだ、そういう表現があるのかどうか知らないけれど。読みながら、十五少年漂流記や、シャクルトン卿による南極探検の話を思い出した。

漂流ミニヤコンカ奇跡の生還(いずれもサイト内)、A・ランシング著「エンデュアランス号漂流」、N・デミルら著「超音速漂流」

メルトダウン

  • 2019/12/02 06:37
  • カテゴリー:読み物

13日午後、下村はノートにこう書きとめている。「批判されても、うつむいて固まって黙り込むだけ。解決策や再発防止策をまったく示さない技術者、科学者、経営者」。東電と経産省保安院、原子力安全委員会を指した言葉だった。

やはりそうだったんだな。日本を崩壊寸前にまで追い込んだ大事故の折、国のリーダーに対してアドバイスする立場にあったのは、珍しい苗字のあの委員長はじめ、とんでもない連中だった。下村健一内閣審議官(当時)のノート、13日は、2011年3月13日のこと、福島原発事故の二日後だ。大鹿靖明著「メルトダウン」(講談社、12年)から(p116)。本書の副題は、ドキュメント福島第一原発事故。

この本を読んで思い出した、あの15日の朝、定期点検中で稼働していない4号機が「不意打ち」で爆発したのだった。米国は、剥き出しの使用済み燃料プールからメルトダウンしているのではないかと受け止めた。その日、フランス人は関東から退去するよう本国から呼びかけられる(p140)。相前後して、日本政府にも、関東全部「3000万人が避難する」最悪のシミュレーションがもたらされた。

# 共産党・吉井英勝衆院議員の問題意識(p47)、委員長はずっと「爆発はない」と明言(p95)、民営化路線の延長線上に電力自由化(p205)、甘利や細田ら自民党の「東電シンパ」さらに松永や細野、柳瀬ら経産省の「電力擁護派官僚」(p224)、浜岡原発停止要請後の朝日新聞の世論調査で首相の決断支持62%(p244)、「田坂は不思議な雰囲気のする学者」(p269)。藤沢久美 - Wikipedia

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