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カテゴリー「読み物」の検索結果は以下のとおりです。

1263夜『やちまた』

  • 2018/09/10 21:54
  • カテゴリー:読み物

ぼくは参った。こんな驚くべきものが書かれていたとは、なんということだろうと感服せざるをえなかった。しかもそれを、たんに『やちまた』などと名付けて(こんなわかりくいタイトルにして)、平気でいるのにも打ちのめされた。

1263夜『やちまた』足立巻一|松岡正剛の千夜千冊(2008年09月25日)から。この書評サイトが足立巻一を採り上げていることを見落としていた。

松岡氏が書いているのを見て、また読みたくなった。評伝三部作をまとめて読もうと思う。「虹滅記」は常に身近に置いている。「やちまた」(上・下)と「夕暮れに苺を植えて」は、引っ越しに際し処分してしまったけれど、最寄り市立図書館が蔵書していることは確認済み。予約を入れておこう。

本土の人間は知らない

  • 2018/09/05 06:58
  • カテゴリー:読み物

北朝鮮が暴発して核攻撃の可能性が生じたとき、両政府間の信頼関係が損なわれていれば、アメリカは「核の傘」を提供できなくなりますが、それでもいいのですか(=北朝鮮の核をぶちこまれたいのか)

日本の首相が安全保障面でアメリカと距離をおこうとすると、こんな究極の脅し文句をアメリカから突き付けられる、と、「細川首相はなぜやめたのか」(p236)や「鳩山首相はなぜやめたのか」(p106)などの節で、推論を展開している。矢部宏治著「本土の人間は知らないが、沖縄の人はみんな知っていること-沖縄・米軍基地観光ガイド」(書籍情報社、11年)から。

本のタイトルの通り本当に知らないことばかりで唖然とした。自分があまりにも知らなかったことを恥ずかしくも思う。この本は、教室の M さんが貸して下さった。特に何も言わずにこれ読んでみたらと、お気楽な沖縄移住者に貸して下さったのだ。

見果てぬ日本

  • 2018/09/04 06:13
  • カテゴリー:読み物

馬賊に憧れていたからだともいう。大阪の作家、藤澤桓夫の小説「新雪」を愛読して傾倒したせいだともいう。

司馬遼太郎のモンゴルへの偏愛ぶりは、そのあたりを起点とするらしい。片山杜秀著「見果てぬ日本-司馬遼太郎・小津安二郎・小松左京の挑戦」(新潮社、15年)から(p129)。

恩師の故岩井英爾先生が、将来の夢は馬賊になることだったと語ったことがある。おれが中3のときだから、1977(昭和52)年度のことだ。なぜ馬賊なのか、それも話されたように思うが覚えていない。馬賊に関する書物や、藤澤桓夫の「新雪」などを読めば何か思い出すだろうか。

そういえば、あの頃、馬賊を題材にした漫画があった。確か、横山光輝だ。調べてみると、その漫画のタイトルは「狼の星座」だったようだ。wiki には、1975年から1976年にかけて『週刊少年マガジン』(講談社)にて連載。朽木寒三が小日向白朗を取材した小説『馬賊戦記 - 小日向白朗蘇るヒーロー』(1966年刊行)をもとに描かれた作品、とある。

大洪水が神話になるとき

  • 2018/09/02 22:02
  • カテゴリー:読み物

ノアの物語の原型は、古代メソポタミアに遡る。その本来の洪水神話は、チグリス・ユーフラテス川流域において実際に起こったと確認されている局地的大洪水に由来するものとして、十分に理解可能であろう(略)。メソポタミアの影響を受けたヘブライ民族の伝承の中に取り入れられ、創世記において語られるノアの洪水の物語が生み出された

庄子大亮著「大洪水が神話になるとき-人類と洪水5000年の精神史」(河出書房新社、17年)から(p170)。最寄り図書館の新着コーナーにあったこの本をざっと読んだ。

前3500年頃にメソポタミアを襲った洪水は、発掘によって明らかにされている。1929年、その発掘を担当した「英の考古学者マックス・マローワンは、有名な推理小説作家アガサ・クリスティーの夫である」と注記されている(p50)。

満願

  • 2018/08/31 19:06
  • カテゴリー:読み物

目があれば余計な物を見ることもあり、耳があれば余計な話を聞くこともある。

米澤穂信著「満願」(新潮社、16年)から(p289)。テレビでやっていたドラマの原作を読もうと最寄り図書館で借りて来た。

だるま市の光景が描かれている。調布深大寺の大祭だ。そういえば、実家のあの達磨はどうなったのだろうか。おれが大学入試を受けるときに、父が用意したものだ。片目を描き入れたのは覚えている。満願成就のあと、両目にしてどこかで供養してもらったのかどうか、思い出せない。もしかすると押し入れにでも転がっているのかもしれない。

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