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ヴァチカンからの暗殺者

  • 2019/04/24 07:13
  • カテゴリー:読み物

きわめて優秀な頭脳の持ち主はしばしば間の抜けた感じを与えるものだ

A.J.クィネル著「ヴァチカンからの暗殺者」(新潮文庫、87年)から(p232)。この話にも、ヘックラー&コック(Heckler & Koch GmbH)社製の拳銃が登場する。主人公ミレクが訓練キャンプで試射に用いた VP70 だ(p121)。一方、「1Q84」で青豆が携えていたのは同社製 HK4 だった。あちらでは、メーカー名は、確か、ヘックラー・ウント・コッホとドイツ語風の読みで記されていた。「1Q84」を読みながら、なぜかクィネルを思い出し、この「ヴァチカンからの暗殺者」を三十年ぶりに再読した。拳銃のメーカーという妙な共通点を見付けてちょっとうれしくなった。それと、これも偶々だけれど、この暗殺も1984年の話だ。

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