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1Q84 その3

  • 2019/04/11 06:48
  • カテゴリー:読み物

面白くはあるし、ずいぶんうまく書かれている。文章は読みやすく端正であり、部分的には心を惹かれもする。しかし結局のところ罪のないただの幻想小説ではないか、彼はそう思った。またそれは世間の一般的な感想でもあるはずだった。

彼とは牛河のこと。作中登場する小説「空気さなぎ」の評だ。この部分を読んだとき、もしかするとこれは著者によって張られた予防線ではないだろうか、と感じた。それは、もちろん、「1Q84」全3巻への酷評をかわすための予防線だ。村上春樹著「1Q84 a novel BOOK 3 10月-12月」(新潮社、10年)から(p314)。

この第3巻を読み進めている内に、昔よく読んだ A.J.クィネルの著作を思い出していた。例えば、「ヴァチカンからの暗殺者」。そのうち、また読んでみよう。

# 滑りが悪い記憶の抽斗(p25)、希望と試練(p49)、トルストイ風に快楽と苦痛(p497)

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