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カテゴリー「読み物」の検索結果は以下のとおりです。

人手不足と賃金停滞の併存

  • 2019/08/02 20:55
  • カテゴリー:読み物

多くの企業が賃金を引き上げているのに、なぜ労働者に支払われる平均賃金は上がらないのかという問いに対する答えは、構成バイアスが存在するからである。

構成バイアスとは、例えば、賃金が比較的低い非正規雇用者の比率増大であり、低賃金の福祉・健康関連職が増えて来ていることなどである。働く女性や高齢者が増えることも構成バイアスになる。引用は、玄田有史編「人手不足なのになぜ賃金が上がらないのか」(慶應義塾大学出版会、17年)から(p107)。収載されている十数編の論考の内、最もぴんと来たのはこの第7章「人手不足と賃金停滞の併存は経済論理で説明できる」だった。

# 現代版「ルイスの転換点」(p113)、「生産需要の増加に伴い労働需要は増加するので、労働需要曲線は右にシフトする」(p121)。安い労働力を求めた結果(サイト内)

 

マスカレード・ホテル

  • 2019/08/02 06:35
  • カテゴリー:読み物

庶民というのは、一度御馳走を出してもらうと、いつでも出してもらえると思い込み、出てこないと文句をいうものだ

東野圭吾著「マスカレード・ホテル」(集英社文庫、14年)から(p355)。ミステリーではあるけれど、ビジネス書と捉えても良いかもしれない。仕事や、組織、顧客、発想法、能力開発、それらをあらためて考えてみるためのケース・スタディに使えそうだ。年末年始に加賀恭一郎シリーズから読み始めた東野作品、まだまだある。

# 「部下や同僚の心のケアだって、仕事の一つではありませんか」(p380)

保守政治家の本領

  • 2019/07/31 06:35
  • カテゴリー:読み物

早い機会に冷戦によって半世紀近く棚上げされてきた戦争責任の問題、歴史観、国家観を世界に向かって先手を打って明らかにしていく必要がある、(略)近隣諸国から追い詰められて不承不承に国の過去や未来について語るような事態を招けば永遠に謝罪し続けることにもなりかねない。それだけは断じて避けねばならない

細川護熙元首相は冷戦終結後の当時そう考えていた。稀代の政治勘を持ったこの逸材が早々と退陣に追い込まれたのは返す返すも残念なことだった。引用は、田中秀征著「自民党本流と保守本流-保守二党ふたたび」(講談社、18年)から(p215)。細川氏が日本新党を結成したのは92年5月のこと。その翌年、参院選で躍進し、政権を奪取。今、自民党は、「れいわ新選組」を警戒しているらしい、令和の日本新党になるのではと。

安倍首相が怯える山本太郎の発想と爆発力

23の組織的ジレンマ

  • 2019/07/27 10:38
  • カテゴリー:読み物

(組織が)「勝利の本質」ではなく、「単なる型」を伝承している場合、型を伝承している側(大多数)は、同じ組織内で新戦略やイノベーションを発見した人物(少数派)を排除しようとする意識を持つことになります。なぜなら、まさに自分たちが信じていることを覆すネガティブな存在の出現に映るからです。

新規ビジネスの開発を担当する者にとって、これはやっかいな問題だ。5F という有名なフレームワークがある。第6の force として、「社内の抵抗勢力」も分析対象とするべき、とよく思ったものだ。引用は、「超」入門 失敗の本質(鈴木博毅著、ダイヤモンド社、12年)から(p149)。この本の副題は、日本軍と現代日本に共通する23の組織的ジレンマ。

# five forces(5F)、ハーバード大のポーター教授(Michael E. Porter, 1947-)、戸部良一ら著「失敗の本質-日本軍の組織論的研究」(ダイヤモンド社、84年)

リーダーの条件

  • 2019/07/26 21:13
  • カテゴリー:読み物

1) 最大の仕事は決断にあり、2) 明確な目標を示せ、3) 焦点に位置せよ、4) 情報は確実に捉えよ、5) 規格化された理論にすがるな、6) 部下には最大限の任務の遂行を求めよ

半藤一利著「日本型リーダーはなぜ失敗するのか」(文春新書、12年)の目次から。おれ自身は、リーダーの役割は三点に集約されると思っている。その内二つは、上の 1) 2) と同じ。おれが思う第3の役割「フォロワーをその気にさせる」は、6) が近いのかもしれない(p240)、中らずと雖も遠からず。

本書のタイトルにある日本型リーダー(シップ)について述べている箇所を拾ってみよう。例えば、「総大将はおごそかなる権威があればいい、実際の指揮官たる参謀長および幕僚さえしっかりしていれば」(p43)、「独善性と硬直性と不勉強と情報無視」(p255)、「至誠、礼儀、信義、気力、質素など(略)サムライ精神」(p261)。

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