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カテゴリー「読み物」の検索結果は以下のとおりです。

嘘をもうひとつだけ

  • 2019/01/02 12:39
  • カテゴリー:読み物

嘘を隠すには、もっと大きな嘘が必要になる

東野圭吾著「嘘をもうひとつだけ」(講談社文庫、03年)から(p51)。加賀恭一郎シリーズ第6作は短編集(初出96-99年)。加賀の所属は練馬警察署。年齢は30代前半と思わせる記載がある(p111、174)。

経営戦略の実戦3など

  • 2018/12/29 07:29
  • カテゴリー:読み物

読む本をもう少し借りておこう、と年内最終日(12/27)の県立図書館に出かけた。学校ばかりか会社も休みに入っているところがあるのだろう、随分の人出だった。再オープンしたばかりなので、見物が目的と判る人も少なからずいた。まず、東野圭吾の棚を見た。人気があるんだな、単行本も文庫も出払っている。「時生」が、ただ一つ残っていた。それと、片山杜秀著「見果てぬ日本」に登場していた「日本沈没」や、その近くにあった「ダンス・ダンス・ダンス」。どちらも個人全集の棚から。それと、帰りがけに、新着コーナーで、三品先生の本を見付けた。読みたいと思っていたのだ。

  • 時生、東野圭吾、講談社、2005.8
  • 小松左京全集完全版 5 日本沈没、城西国際大学出版会、2011.2
  • 村上春樹全作品 7 ダンス・ダンス・ダンス、講談社、1991.5
  • 日本の中小企業、関満博、中央公論新社、2017.12
  • 経営戦略の実戦 3 市場首位の目指し方、三品和広、東洋経済新報社、2018.6

図書館へ向かう道中、那覇上空を飛ぶオスプレイを数機見かけた。

悪意

  • 2018/12/27 07:20
  • カテゴリー:読み物

おまえには作家になる才能はあると思うよ。だけどそのことと、作家になれるかどうかってことは別だ。もう一ついうなら、売れる作家になれるかどうかってことも才能とは関係ない。そこまで行くには、特別な運ってものが必要なんだ。これは幻みたいなものでね、誰もが掴もうとするが、絶対に思い通りにはならない

東野圭吾著「悪意」(双葉社、96年)から(p196)。加賀恭一郎シリーズ第4作(初出95年8月-、96年9月刊)、この中で加賀は、依然、警視庁捜査一課の刑事だ。前作の第3作(96年6月刊)で練馬署所属だった。刊行の順が逆になったのだろう。

加賀のおおよその年齢が判る。中学の社会科教師として「新卒で赴任」したものの、「二年で教鞭を捨てる」(p28)、それが「十年前」(p122)のこと。単純に計算すると、大学四年卒22歳に12年を加えて34歳となる。パソコン通信で原稿をメール送信する話が出て来るこの第4作は、90年代前半の設定だろうか。ならば、加賀は、1960年前後の生まれのはず。なお、第2作「眠りの森」(89年刊)では、「三十前後に見え」るとある(p15)。

江夏の21球

  • 2018/12/25 07:05
  • カテゴリー:読み物

それから約二十六分間、江夏は大阪球場のマウンドに立ち尽くし、”勝者”と”敗者”の対角線上を激しく往復する。

山際淳司著「スローカーブを、もう一球」(角川文庫、85年)は、最寄り図書館の文庫本棚にあった。引用は、二番目に収載の「江夏の21球」から(p40)。攻守各々の選手や関係者らが、あのとき、状況はどう見えていたのか、何を考えていたのか、とインタビューに応える。それによって構成するという点では、この話と先日ふれた「ロストフの14秒」はよく似ている。ただし、対象となる場面の時間は、ロストフの方はタイトルにある通り14秒。江夏の場合は、「正確にいえば二十六分四十九秒」(p59)だった。

どちらかが彼女を殺した

  • 2018/12/24 23:40
  • カテゴリー:読み物

殺人事件は日常茶飯事だが、時刻表トリックも密室もなく、ダイイングメッセージもない。そして現場は孤島でも幻想的な洋館でもなく、生活感溢れる安アパートや路上だ。動機といえば殆どの場合が、「思わずカッとなって」である。それが現実なのだ。

とあるのは、誰かや何かに対する当て擦りか皮肉だろうか。東野圭吾著「どちらかが彼女を殺した」(講談社ノベルス、96年)から(p160)。加賀恭一郎シリーズ第3作、加賀は本庁ではなく所轄の練馬警察署にいる。

容疑者は二人。謎解きはされず、読者も推理に参加する。実際のところ、読み終えて、男と女どちらが犯人か判然としなかった。今一度ぱらぱらと拾い読みして、加賀が言う「破壊」(p142、244)が重要な意味を持っていることに気付いた。被害者がかつて開けた封筒、現場に残された粉薬の小さな袋二つ(指紋の偽装あり)、そして、もう一つ、薔薇の絵が描かれたゴミ箱に捨てられた薬の袋、各々の破り方を加賀は比べた。それによって、事件は自殺ではなく他殺であることを、そして、それを実行した犯人を、彼は知った。なるほど。それならば、犯人はこっちだ、とおれも確信が持てた。

# 眠れる森の美女(p225)

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