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カテゴリー「読み物」の検索結果は以下のとおりです。

死に山

  • 2019/07/17 22:14
  • カテゴリー:読み物

つむじ風が起こると、山ではさまざまな音がします。獣が吠えるような、人間の苦悶の叫びのような、恐ろしい不思議な音がする

地域住民がそう述べるまさにその山の斜面に、登山パーティ9人はテントを設営してしまう。ドニー・アイカー著、安原和見訳「死に山」(河出書房新社、18年)から(p302)。副題は、世界一不気味な遭難事故《ディアトロフ峠事件》の真相。現場のホラチャフリ山は、フィン=ウゴル語で「死の山」の意味(p262)。そのまま邦題にせず「死に山」としている。「死に処」を彷彿とさせ凄みがある。

ディアトロフ峠事件 - Wikipediaウラル工科大学(エカテリンブルグ)、カルマン渦、超低周波音現象、モスクワ(12.5百万人)、サンクトペテルブルク(5.4)、ノヴォシビルスク(1.6)、エカテリンブルグ(1.5)

判断力と決断力

  • 2019/07/15 07:04
  • カテゴリー:読み物

われわれが呼びかける政権がある。私はこれに気づいてベッドから飛び起き、ただちにその政権の概要を考え出した。

その政権とは、93年の細川政権のことだ。著者は、自民でも非自民でもない第三の選択肢があることに気付く。それが新政権誕生につながる。田中秀征著「判断力と決断力」(ダイヤモンド社、06年)から(p104)。副題は「リーダーの資質を問う」。

夢うつつ、その境目で、何かの示唆を得られることがある。たいがいは支離滅裂で大したことないように思えるけれど、時に、採るべき方策や、抜け落ちている視点、新規テーマのアイデアなどが含まれていたりする。あたかも、もう一人の自分がアドバイスをくれる。そういう、現実世界に十分アプライ可能な示唆を、能動的に、得られないかと試みることがある。難題を抱えている時だ。眠る前に、関心事の資料一通りにざっと目を通す。すると、夢の中で、それに関して閃きが得られる。ただし、百発百中には程遠く、閃いても良策とは限らない。懲りずにやっていると確度が上がるかもしれないが。もちろん、覚醒時の頭脳が明晰であればそれに越したことはない。

「改憲」の論点

  • 2019/07/15 06:51
  • カテゴリー:読み物

「美しい日本」「戦後レジームからの脱却」というような情動に突き動かされる復古保守が主導する改憲論は、イギリスの「EU離脱」やトランプの「メキシコとの壁」と同様に合理的な根拠を欠いた「アイデンティティ」の問題

木村草太ら著、「改憲」の論点(集英社新書、18年)の第四章「改憲派はどういう人々か」から(中野晃一担当、p135)。この本、最寄り図書館の新着コーナーにあった。隅に追いやられていたので、もっと目立つところに置き直した。

生と死のミニャ・コンガ

  • 2019/07/11 06:31
  • カテゴリー:読み物

登れば何か不吉なことがある、どうしても登りたくない

と、登頂隊に加わらずキャンプに残った隊員がいた。パーティは登攀を続け、結局、7千mの高所で8人滑落という大惨事を起こす。阿部幹雄著「生と死のミニャ・コンガ」(山と渓谷社、00年)から(p117)。人は、何となくだったり、行き掛かりで仕方なかったり、また時に、本人の選択ミスに起因して、ヤバい状況や指揮下に身を置くはめになる。そんな場合にどうしたら良いか、そうならないようにするにはどうしたら良いか、どうすべきだったのか、話は飛んで、世を騒がす「かんぽ生命保険」、現場で売っている郵便局員は、今まさに、自身にそう問いかけているのかもしれない、そんな風に思った。

HONZ で紹介されているのを見て最寄り図書館で借りて来た「生と死の~」、この著者の名を、何となく知っているような気がした。本に掲載されている写真(p93)を見て、いよいよそう思う。がしかし、記憶が戻って来ない。Amazon のカスタマーレビューに答えがあった。「星野道夫没後20年“旅をする本”の物語」(NHK-BS、16年)、そう、あのテレビ番組で観たのだった。

かんぽ二重払い、本紙報道後に憤りの”告発”が続々 現職郵便局員ら「現場は限界」(西日本新聞、2019/7/10 6:00)、高校生山岳部員たちの命を奪った雪崩事故は何故おきた ”那須雪崩事故の真相 銀嶺の破断”

国権と民権

  • 2019/07/02 07:09
  • カテゴリー:読み物

人間の評価というのは、他人が、歴史の中でやるものです。

佐高信、早野透共著「国権と民権」(集英社新書、18年)から(p44)。最寄り図書館の新着コーナーに並んでいるのを深い考えもなく借りて来て読んだ。たいへん勉強になった。副題は、人物で読み解く平成「自民党」30年史。

# 「やはり、岸、福田、小泉、安倍が正当な国権」(p54)、「典型的な民権派として加藤(紘一)と田中秀征」(p7)。「小沢一郎や山崎拓」はその間を揺れ動いた。

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