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カテゴリー「読み物」の検索結果は以下のとおりです。

没イチ

  • 2021/05/18 06:42
  • カテゴリー:読み物

倫理的に良いかどうかは別にして、妻と死別した後に一人でさびしくないよう、愛人を作っておくというのも一つの手かもしれません。

死んだ方は成仏できないだろうな。小谷みどり著「没イチ-パートナーを亡くしてからの生き方」(新潮社、2018年)、第三章「没イチを生きる知恵」から(p127)。その箇所の小見出しは、万が一のためのリスクヘッジ。

2018年今年の一冊|HONZ

愛読書十選 (1)

  • 2021/05/17 06:33
  • カテゴリー:読み物

nikkei.com の記事(5/6)で、小林喜光氏の愛読書が紹介されていた。阿部次郎「三太郎の日記」など、いかにもそれらしい本が並んでいる。これを見て自分も愛読書を選んでみる気になった。

まず今回は「手元に残した本10冊」。沖縄へ引っ越しするに当たって、ほとんどの本を整理した。その大処分を経てもなお捨てずに手元に残した本がある。順不同。

「モーツァルト事典」海老澤敏、吉田泰輔監修、東京書籍、1991年
「トランプ-ひとり遊び88選」野崎昭弘、朝日新聞社、1990年
「宝島生活歴-街の歳時記」宝島12月臨時増刊、JICC出版局、1978年
「ハンドワークノート京阪神版」TAG、プレイガイドジャーナル、1979年
「MS-DOSテキストデータ料理学」SE編集部、翔泳社、1992年
「奇病連盟」北杜夫、新潮文庫、1974年
「錦繍」宮本輝、新潮文庫、1985年
「河童の手のうち幕の内」妹尾河童、新潮社、1992年
「国境の南、太陽の西」村上春樹、講談社文庫、1995年
「生きた音楽表現へのアプローチ」保科洋、音楽之友社、1998年

十選愛読書十選(いずれもサイト内)。胆力の人、東電の抜本改革託される 会長に就く小林氏(5/6)

Re: 風の影

  • 2021/05/15 06:31
  • カテゴリー:読み物

いつものとおり、物語がはじまるよりまえに、事の結末はすでにきまっていた。はじまったときは、もう手遅れなのだ。

カルロス・ルイス・サフォン著「風の影」(集英社文庫、2006年)から(下巻、p48)。

ほかにも書き留めておきたい箇所は少なくない。特にフェルミン・ロメロ・デ・トーレスが頻りにアフォリズムを口にする。例えば、ばかと悪人はちがう「悪いやつには特定のモラルと、意図と、ある種の思考性が前提にある。ばかな人間、つまり野蛮な人間は、じっくり考えたり、論理的に思考することをしない」、本能だけで行動する動物と同じ。自分はいつも正しいと思っている(上巻、p258)。

フリアン・カラックスの科白からも一つ、「本は鏡と同じだよ。自分の心のなかにあるものは、本を読まなきゃ見えない」(上巻、p357)。

風の影(サイト内)。ヴォルテール著「カンディード」

風の影

  • 2021/05/14 06:40
  • カテゴリー:読み物

キッド・プロ・クオだ。ラテン語だよ、小僧っ子。死語なんてものはない。頭がなまけて眠っているだけだ。

バルセロがダニエルに取引を持ちかける。その本をじっくり見せてくれたら、その「代わり」に、著者について知っていることを教えると。カルロス・ルイス・サフォン著「風の影」木村裕美訳(集英社文庫、2006年)から(上巻、p29)。「忘れられた本の墓場」四部作の第一部、上下巻、ともに4百ページ超、読むのに数日かかった。

「代わり」を意味する「キッド・プロ・クオ」、綴りは quid pro quo だ。かつて、この言葉を冠したソフトウェアを使っていたことがある。

1996年、職場の片隅にあった Macintosh IIci を、メモリーを増設、漢字Talk(OS)を更新した上で、サーバに仕立てた。webサーバのソフトウェアには、ちょうど開発が進められていた、WebCenter を主に使った。作者は、Chris Hawk 氏。

この WebCenter が、その年の秋に、Quid Pro Quo(QPQ)へ名を替えた。商標の問題があったと聞いた。WebCenter の「代わり」というネーミングだったのだろう。そう見せかけておいて、当時デフォルト・スタンダード的存在だった、WebSTAR の代わりになる、が真の意味と思ったもんだ。

そう思わせる程に、実際、QPQ は優秀なサーバだった。が、後に「Macworld Magazine のReviewで酷評されて作者のChrisさんは怒ってしまったらしい」とメモしている、1998年8月、このホームページ(twp)を立ち上げてすぐの頃だ。

20年前は何を?(サイト内)

忘れえぬ人々

  • 2021/05/12 06:37
  • カテゴリー:読み物

みなこれこの生を天の一方地の一角に享けて悠々たる行路をたどり、相携えて無窮の天に帰る者ではないか、というような感が心の底から起こって来てわれ知らず涙が頬をつたうことがある。その時は実に我もなければ他もない、ただたれもかれも懐かしくって、忍ばれて来る

国木田独歩著「忘れえぬ人々」から。留守録しておいたラジオの番組で耳にして、青空文庫にあるのを読んだ。初出は、1898(明治31)年。

「山の根がたのかしこここに」という箇所が、どこで区切るのか俄かに判らず、しばし考え込んだ。「かしこ」「ここ」に気付くとあとは早い。「根がた」は、手元の辞書では、見出しにはないけれど全文検索でヒットする。ねかた【根方】〔「ねがた」とも〕(1) 木の根もと。根のあたり。(2) 物の下の方。また、山麓。「大辞林第2版」(三省堂、1995年)から。

忘れえぬ人々|青空文庫。荒川洋治の“新しい読書の世界”(5)「明治・大正の小説」▽カルチャーラジオ文学の世界(NHKラジオ第2、4/29 20:30-21:00)。EBdic(サイト内)

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