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カテゴリー「読み物」の検索結果は以下のとおりです。

実質的にまだ占領下にある

  • 2023/02/17 06:20
  • カテゴリー:読み物

日本の政治家や官僚には、インテグリティがない

アメリカは、基地にせよ原発にせよ、日本に対して要求を突き付けながらも、それに対して抵抗もせず、国民の人権を守ろうとしない、日本の政治家や官僚を「心の底から」軽蔑している。インテグリティがない人たちだ、と「人格を完全否定」して。

引用は、矢部宏治著『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』(講談社+α文庫、2019年)から(p18)。

国民皆が挙って読むべき本ではないだろうか。日本が、実質的に、今でもアメリカの占領下に置かれていることを知るために。

本来あるべき国家主権を我々日本国民の手に取り戻すには、安保条約第6条の一部削除、日米地位協定の改定、砂川裁判最高裁判決の無効化、この3点さえ行えば良い。巻末の「著者による解説」(p372)がそう教えてくれている。

本土の人間は知らない専守防衛を放棄するのか(いずれもサイト内)

帰還兵はなぜ自殺するのか

  • 2023/02/01 06:25
  • カテゴリー:読み物

私は『午後五時までに丘を占拠せよ』という世界にいる。きみたちは『好きなだけ長く時間をかけよ』という世界にいる

イラン・アフガニスタン戦争から生還した2百万人の兵士の内、毎年250人超が自殺する。なぜ防止策の検討は遅々として進まないのだ、と、米陸軍の高官は、医師や研究者に対して苛立ちを隠さない。デイヴィッド・フィンケル著「帰還兵はなぜ自殺するのか」(亜紀書房、2015年)から(p113)。これも県立図書館で借りた。

読みながら映画「帰郷」(1978年)のことを考えた。高校時代にロードショウで観て強く印象に残っている。アメリカが、自国の兵士やその家族の心身を傷付けてまで遠い国ベトナムで戦う、それにどういう意味があるのだろうか、と思ったものだ。

# 伊集院光とらじおとニュースと▽軽部謙介(TBS、2021/9/2)、帰郷|Wikipedia、クローズアップ現代「イラク派遣 10年の真実」(NHK総合、2014/4/16)

企業成長の仕込み方

  • 2023/01/27 06:15
  • カテゴリー:読み物

県立図書館が、本の購入リクエストをオンラインで受付けると聞いた。あの本を頼んでみようと思いながらも、もたもたしている内に、今年度分は終了してしまった。「予算の上限に達したため」とある。

あの本というのは、三品和広著「経営戦略の実戦(2)-企業成長の仕込み方」(東洋経済新報社、2022年)。全3巻シリーズの内この第2巻のみ蔵書されていない。

来年度になったら忘れずリクエストを出すことにしよう。

市場首位の目指し方CDPでトリプルA(いずれもサイト内)。本の購入リクエスト受付終了のおしらせ|沖縄県立図書館

リプレイ

  • 2023/01/25 06:15
  • カテゴリー:読み物

一粒の砂に世界を見、一輪の野の花に天国を見る。君の掌に無限を、そして一時間に永遠をつかみたまえ

ケン・グリムウッド著「リプレイ」杉山高之訳(新潮文庫、1990年)から(p428)。県立図書館で借りた。再読、たぶん30年ぶり。

いわゆる「ループもの」。1988年に43歳で死亡した主人公ジェフは、18歳の1963年に逆戻りしてしまう、「記憶と知識は元のまま」に。それを何度か繰り返すのだが、回を重ねる度に戻る時の年齢が増え、「リプレイ」する期間が短くなって行く。そして最後には...

ジェフが遡って行く1963年は、J.F.ケネディが暗殺される年。S.キングの「11/22/63」はその日付がタイトルになっている。過去へ時間旅行し、ある事件の発生を阻止したら、その後の世界はどうなるのか、それは「時間もの」によくあるパラドックス問題だ。大統領暗殺事件は解りやすい題材なのだろう。

上で引用したのは、19世紀初頭にW.ブレイクが書いた詩"Auguries of Innocence"の冒頭部分。ジェフが先に唱え、パメラが応える。原文だと以下の二行ずつに当たる。

To see a world in a grain of sand
And a heaven in a wild flower,
Hold infinity in the palm of your hand,
And eternity in an hour.

11/22/63(サイト内)。Grandfather Paradox、William Blake(1757-1827)、Auguries of Innocence|Wikipedia

# 今朝も雨。6時の気温は9.7度、未明に8度台まで下がったようだ(8.4度、02:37)。風は弱まった。

ミレニアム6(下)

  • 2023/01/12 06:19
  • カテゴリー:読み物

新しい何かの始まる時が、確かに来たようだった。

これにてシリーズ完結。ダヴィド・ラーゲルクランツ著「ミレニアム6-死すべき女」ヘレンハルメ美穂・久山葉子訳(早川書房、2019年)下巻から(p279)。

頑張って読み通した。シリーズの第4-6部は、この著者が書いている。第3部までのトーンを踏襲した第4部はまあまあの出来だった。以降については「ラーゲルクランツの個性が少しずつ前面に出てきている」と訳者あとがきで指摘されている。はっきり言って、この第6部に至っては駄作になった。ラーソン著の第3部までで一応完結しているので、そこまでにしておいた方が良い。

引用部分は最後の行から採った。ようやく次の本を始める時が来た。

「ミレニアム」ラーソン(いずれもサイト内)。エミルー・ハリス(p112)

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