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迷い道

  • 2024/03/15 05:50
  • カテゴリー:音楽

目が覚めた時、現在、過去、未来、と始まる唄を思い出していた。歌っていたのは確か渡辺真知子さん。調べてみてすぐに曲名は判った。「迷い道」。

人は、過去、現在、未来、時の流れの中に生きている。過去の記憶を抱え、現在に軸足を置き未来を見据えている。これまでがそうだったから、今はこうなる、こうしよう、明日はああしようこうしたい、と。

明日のことを考えないのなら、きのうまでのことと今日のことだけ見てればいい。夜が明けてまだ続いているのなら、また、その日のことを考える。甚だ刹那的だ。中には、気楽で良いと思う人もいるけれど、多くは、先の展望を持てないことを残念がる。

その唄の後半、こんな歌詞がある、ひとつ曲がり角、ひとつ間違えて、と。

残念なことになっているのなら、どこかで間違えてしまった可能性がある。岐路に立った時もっとよく見極めていたらと思わなくもないけれど、その時その時には、自分たちがしっかり判断を下したのだ。頑固なまでに意志を通した。そのことを思い返すなら、結果として今ある無念を受け入れる辛さは、多少、和らぐかもしれない。

# 渡辺真知子「迷い道」(1977年)

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