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カテゴリー「読み物」の検索結果は以下のとおりです。

坂の上の雲第5部

  • 2020/06/25 07:07
  • カテゴリー:読み物

新聞の水準は、その国の民度と国力の反映であろう。

当時世界最強とも言われたロシア軍が日露戦争に負けた。なぜそんなことになったのか、戦後、日本の新聞は、冷静な分析を一行たりとも載せなかった。日本国民は、交戦国における暴政や革命機運を知らされなかったばかりか、さらに、日本軍隊の絶対的優越性という迷信を持つに至る。司馬遼太郎全集第26巻(文藝春秋、73年)「坂の上の雲」第五部(p80)から。それから百年経った現在、日本において、情報を出す側、受け取る側、各々の水準はどんなもんだろうか。

坂の上の雲(サイト内検索)

日曜日はどこへ

  • 2020/06/21 06:59
  • カテゴリー:読み物

あのいつもの部屋へ帰っていくのだ。どこか知らない場所なんて。誰も知らない場所なんて。どうやったって辿りつけるわけがなく、そんな場所はこの世界のどこにもありはしないのだ。

話はそう終わる。川上未映子著「愛の夢とか」(講談社、13年)に収載の「日曜日はどこへ」から(p65)。不思議な気分になる話だ。多感な頃に、つき合っていた彼氏にふられ、その後、辛い思いを引きずって生きている。出口を探すかのように、14年前の約束を果たそうと思い出の場所へ行くのだが・・・。おれも、ずっと昔に誰かと、何か、約束をしたのではなかろうか、と思い出そうとするけれど、何も出て来ない。

人を活かす

  • 2020/06/17 06:14
  • カテゴリー:読み物

皆、憧れの選手がいる。その選手の背番号をつけるということは、少年時代からの純粋な憧れをかき立てる。金などの条件面も大事だが、選手自身のピュアな気持ちを満足させることは効果的である。人はピュアな心の琴線に触れることで動くものだ。

意外なことが、心の琴線に触れる。ある意味、安上がりの方策で、人をその気にさせることができるのなら、それを知っておく(見付ける)に越したことはない。澤宮優著「人を見抜く、人を口説く、人を活かす」(角川書店、13年)から(p161)。副題は、プロ野球スカウトの着眼点。

以前、著者の「戦国廃城紀行」を読んだことがある。他にも何か読んでみようと図書館で探してみると、この本があった。戦国の城、プロ野球、どんなつながりがあるのだろうか。

「空気」の研究

  • 2020/06/14 07:31
  • カテゴリー:読み物

熱いものにさわって、ジュッといって反射的にとびのくまでは、それが熱いといくら説明しても受けつけない。しかし、ジュッといったときの対応は実に巧みで、大けがはしない

中根千枝氏による要約(譬え話)を紹介している。これなら分かりやすい。何の譬えかというと、日本人は「情況を臨在感的に把握し、それによってその情況に逆に支配されることによって動き、これが起る以前にその情況の到来を論理的体系的に論証してもそれでは動かないが、瞬間的に情況に対応できる点では天才的」。山本七平著「空気」の研究(文春文庫、83年)から(p213)。元の単行本は77年刊。

# キング牧師は南部バプテスト(p184)、「空気」の力が開戦の原因(p237)

坂の上の雲第4部

  • 2020/06/12 06:41
  • カテゴリー:読み物

戦後、児玉の名が世間に知られることが薄く乃木の名声が旅順の名将として世間に喧伝されるにおよび、「乃木さんのもとっておけばよかった」と、旅順を語るとき、つねにそれを語った。田中の皮肉であったのかどうか、よくわからない。

田中国重少佐は、反故の整理係。家宝にしようと思って児玉源太郎の詩稿のみ密かに取っておいた。二〇三高地での激戦を制した、その真の立役者は児玉だったのだ。まだ残敵の掃討が続く中、司令官たちは夜集まって漢詩を詠み合ったという。何とも長閑な時代だ。「坂の上の雲」の後半は、文庫版ではなく、司馬遼太郎全集で読んでいる。引用は、第25巻(文藝春秋、73年)、第四部(p380)から。奉天会戦そして日本海海戦が近付いている。

坂の上の雲(サイト内検索)、良質の英国炭(p475)、「百パーセントに近い」事実(p553)、オデュッセイア - Wikipedia

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