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カテゴリー「読み物」の検索結果は以下のとおりです。

あの人この人

  • 2020/01/13 07:18
  • カテゴリー:読み物

暑い日で車のゆく道が白く光っていた。白日という言葉がしきりに去来する。しかし、追悼の句はできなかった。

著者は寺山の弔いへ急ぐ。戸板康二著「あの人この人-昭和人物誌」(文藝春秋、93年)に収載の「寺山修司の国訛」から(p197)。著者の名は知っている。直木賞作家だ。著作を読むのは初めてのように思うけれど、記憶があやふやだ。PCの中を検索してすぐに判った。かつてラジオで朗読を聴いたことがあったのだ。13年7月放送のNHKラジオ文芸館、戸板康二著「グリーン車の子供」、読み手は小野卓司アナウンサー。歌舞伎役者が謎を解くお話。

八月の六日間(サイト内)、戸板康二(1915-1993)- Wikipedia

誰かをさがすために

  • 2020/01/12 19:43
  • カテゴリー:読み物

まだ逢つたこともない人なんですが
その人にもしかしたら
けふ会えるかと尋ねて歩いてゐるのです。

室生犀星の「誰かをさがすために」から。不思議な気分にさせる詩だ。その誰かはずっと心のどこかに住んでいる、その人に巡り逢うことはきっとない。北村薫著「八月の六日間」に犀星の「昨日いらしつて下さい」のことが出ていた。山小屋に置いてあったその詩集を主人公が手にするのだ。おれも読んでみようと最寄り図書館へ出かけて、日本の詩歌15巻「室生犀星」(中央公論社、68年)を借りて来た。詩集「昨日~」全106篇の中から11篇が収録されている。この「誰かを~」もその一つ(p391)。機会があれば抜粋ではなく全篇読もうと思う。

ふるさとは遠きにありて思ふもの、と始まるあの有名な詩は、犀星作だったんだな。今回借りて来た本に出ているのを見てあらためて認識した(p14)。この詩はかつて国語の授業で習った、中学でだったかな。「異土の乞食(かたゐ)となるとても」というフレーズが恐ろしい呪文のようで今でも耳に残っている。教師が我々生徒に問うた、作者がこの詩を詠んだのは、生まれ故郷、それとも東京、さあどっち。確かに、それが判っていないとこの詩の味わいはだいぶ異なる。

八月の六日間(サイト内)

銀翼のイカロス

  • 2020/01/10 14:39
  • カテゴリー:読み物

旧Tと旧Sという頭文字でお互いを揶揄し、批判し合う土壌が生まれ、旧出身行の勢力を増長させようという見当違いな行動のために、どれほど無駄な労力が注がれてきたのか

合併企業はなかなか一枚板になれない。おれも身をもって体験した、転職して行った先が合併企業だったのだ。旧Yと旧M、陰ではやはり頭文字でなじり合っていた。引用は、池井戸潤著「銀翼のイカロス」(ダイヤモンド社、14年)から(p356)。この本は、半沢直樹シリーズ第4弾。

JAL再生タスクフォース - Wikipedia。従容、騒擾

戦後政治史

  • 2020/01/08 07:04
  • カテゴリー:読み物

自らを誹謗した細川に「総理の椅子」を提供するという思い切った手段に出た

主語は新生党小沢一郎氏。細川護熙氏率いる日本新党がキャスティング・ボートを握っていると的確に見抜いていた。38年間続いた自民党の時代が終わり、大いに期待された非自民の政権だったが、細川首相が突然辞任してしまう。本書には、東京佐川急便からの一億円借金など金銭疑惑のためとある。在任8カ月だった。石川真澄ら著「戦後政治史」(岩波新書、10年、第3版)から(p180)。

安倍政権は、なぜ続くのか(サイト内)

八月の六日間

  • 2020/01/08 06:40
  • カテゴリー:読み物

先に予定を決めてしまい、後から事実が追いかけるパターンで行く。そうでもしないと、ことが進まない。

北村薫著「八月の六日間」(KADOKAWA、14年)から(p225)。単独行で北アルプスをうろうろしていた頃のことを思い出した。結婚してもしばらく行っていたそれも40歳を過ぎてぱったり止めてしまった。転職などで身辺が俄に慌ただしくなり、山に行っている暇がなくなってしまったのだった。ピッケルや60Lザックは処分した。テントやシュラフはどこかにあるはず。虫干しぐらいはした方がいいんだろうな。

# 戸板康二著「あの人この人」、室生犀星作「昨日いらしつて下さい」。折立から雲ノ平へ

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