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円卓

  • 2019/05/12 21:13
  • カテゴリー:読み物

手先が器用な人と、芸術家は、全く違うのだ。

西加奈子著「円卓」(文藝春秋、11年)から(p40)。「浪花少年探偵団」を読んだ後に、関西弁の小説は他にはどんなんありますかと Google さんに訊ねた。この本は何冊かヒットした内の一冊。いわく、あほぬかせ、うちもうつしてうちもうつして、めったくそ悪いやっちゃで、ゆっくりしてってなー、まじでどこ行きよったんやぼけ、かなわんわ・・・

登場人物は皆個性的だ。主人公こっこや、その家族、ぽっさんら同級生はもちろんのこと、手芸部の玉坂部長が目を引く。シブい。彼女が言い放つ「針扱っとるいうこと念頭に置いとけ! 死ぬぞ!」の言葉に触れて、おれが、かつて同時期に師事した、師匠お二人の顔が頭に浮かんだ。化学と音楽、分野領域はまったく違ったけれど、「命懸けでやれ!」と叱咤する両氏の言葉は同じだった。

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