激しすぎる夢
- 2019/08/15 05:47
- カテゴリー:読み物
一般ウケする植村、玄人ウケする小西
長尾三郎著「激しすぎる夢」(山と渓谷社、01年)から(p12)。副題は、「鉄の男」と呼ばれた登山家・小西政継の生涯。小西政継(1938-1996)と植村直己(1941-1984)、二人が69年にエベレスト南西壁を試登する場面も描かれている。
おれが、「グランドジョラス北壁」など小西氏の著作を貪るように読んだのは、就職して何年か経ち、北アルプスへ行くようになってからのこと。そして、96年、まだ使い始めて間もないインターネットで、氏がマナスルで行方不明になったとの報に接した。遭難時57歳。この夏おれはその歳となり、市立、県立、両図書館のサイトで氏の名を検索してみた。何冊かヒットする内、読んだことがなかった「激しすぎる夢」を今回借りて来た。