12月25日の怪物
- 2021/09/23 06:23
- カテゴリー:読み物
英語読みの「セント・ニコラウス」(Saint Nicholas)の「ニ」が抜け落ちて、サンタクロース(Santa Claus)へと訛っていった。
サンタクロースのルーツの一つがトルコ出身の聖ニコラウス(3-4c)。彼を尊ぶ祭が欧州の冬至祭と結び付く。その後、宗教革命の影響もあり、祭のイベントだったプレゼントは、キリストの生誕日クリスマスに行われるように変更された。高橋大輔著「12月25日の怪物-謎に満ちたサンタクロースの実像を追いかけて」(草思社、2012年)から(p120)。
まったく関係ないけれど、先頭の文字が脱落したと言えば、ジプシー(Gypsy)もその例として知られている。エジプトから来た人たち(Egyptian)と誤解されていた。その先頭の音が落っこちた。シューマンの合唱曲「流浪の民」(Zigeunerleben)で唄われる「ニイルの水」はナイル川のこと、そう聞いた覚えがある。
# 高橋大輔(サイト内)。ヤンキーとはヤーンとキース(オランダ人の名、p116)