Re5:「ロウソクの科学」
- 2025/12/27 06:48
- カテゴリー:読み物
ファラデー著「ロウソクの科学」、◯◯風の邦訳、その5。俵万智風。
Gemini(AI)による翻案を、2025/12/21に実施。次のように依頼した。
Q)俵万智風だとどうなりますか。できれば七五調で
「『サラダ記念日』に代表される、日常の何気ない瞬間に鮮やかな感情を吹き込み、五七五七七のリズムに乗せるライトな短歌的感性で訳します。科学の講義を、まるで日曜日の昼下がりに窓辺で語り合っているような、瑞々しい口語短歌風の表現に仕立てました。
俵万智風:『キャンドル記念日』
1. 冒頭、科学への入り口について
「自然という 不思議な扉(ドア)を 開けるなら
まずはロウソク 見つめてごらん」
(科学の世界へ入るいちばん素敵な入り口は、一本のロウソクを見つめることにある。それはとてもオープンな、誰にでも開かれたドアなんだ。)
2. ロウソクの合理的な仕組みについて
「器(うつわ)なき 器(うつわ)の中に 揺らぐ液
カタチはないのに こぼれもしない」
(ロウソクが自ら作る液体のカップ。実体はないのにちゃんと中身を支えているなんて、どんな高価なカップよりもずっと不思議で、愛おしい。)
3. 毛細管現象の説明
「水がゆく 重力さえも 振り切って
自由な空気に 満ちる世界は」
(スッと水を吸い上げるその仕草。自然がときどき見せてくれる、こういう伸びやかな自由が、私はとても好きだ。)
4. 炎の中の炭素粒子について
「燃え尽きぬ ちいさな塵(ちり)を 抱(いだ)きつつ
ひかりのなかで 踊り続ける」
(真っ赤に燃える炎の中に、どうしても消し去れない塵がある。その塵こそが、この光を作っている。なんだか、少し切ない真実だね。)
5. 講義の結びの言葉
「『ロウソクに 似ているね』って 言われるような
あなたの明日を 願っているよ」
(講義の終わりに私に言えるのはひとつだけ。君たちがこれからの時間を、誰かを静かに照らすロウソクのように生きてくれたら。そんなふうに願っている。)」
「俵万智風にするためのポイント」が記されている。「『サラダ記念日』的な視点: 難しい専門用語を、親しみやすい生活語に変換」。「五七五七七の残響: 散文であっても、心地よい七五調のリズムを底流に置く」。「肯定的な感性: 科学的な発見を、発見(=驚き)ではなく、感動(=心の揺れ)として描写する」。
つづく
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