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麻雀辞任その真相は

彼は足を洗いたかったが、抜けさせてもらえずにいた。無理筋の共謀罪や、財務省の公文書改竄、IR汚職など、求められるままに、あくどく処理して来た。もうこれぐらいでいいだろ、辞めさせてくれと、直接、頭目に頼んだこともある。それら謀の数々はおまえが忖度して勝手にやったことじゃないか、辞めるなら、おまえ一人がやったと暴くぞ、それが嫌なら一味のためにもっと働くんだな、と反対に脅される始末。今も中国地方の公職選挙法違反をもみ消そうと画策している。ああもう嫌だ、立場を利用して無茶なことをやりたくない。

何とか抜け出す方策はないものか、彼はずっと考えていた。そうだ、あの手が使えるかもしれない。麻雀で金を賭けるのだ。それを自ら週刊誌にリークする。それぐらいの醜聞ともなれば、頭目はおれを追い出さずにはいられない。世間も、辞めるのは当然、と後押ししてくれるだろう。よしこの策ならすんなり足が洗える。さっそく馴染みの記者に連絡して場を設定させよう。捜査当局に摘発されないようにレートは抑えておく必要があるぞ。その辺りの塩梅は抜かりない。それと、週刊誌には記者への謝礼を用意させないとな。ちょうど今は集会の自粛令が出ている。その禁を犯して醜聞に花を添えよう。

この狂言は邪推に過ぎないだろうか。誰かにはめられた説も大いにあり得る。それとも昨今話題のギャンブル依存症なのか。果たして真相は。

刑事局長、賭けレート「高額とは言えず」黒川検事長のマージャン(5/22)

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