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大地の子

  • 2022/11/14 06:31
  • カテゴリー:読み物

戦時賠償を求めない中国に応えるためにも、中国の工業現代化に日本がなすべきことをさせてほしいと思い

と、東洋製鉄、稲村会長の胸の内を綴っている。新日本製鉄の稲山嘉寛氏がモデル。山崎豊子全集19「大地の子 1」(新潮社、2005年)から(p375)。単行本刊行1991年

「圧倒的な作品」とは聞いていたけれど、これ程とは思わなかった。小説の力を見る思いがする。単に感動するというだけではない、色々と考えさせられる。その一つは戦時賠償の問題。中国が日本に対して戦後補償請求権を放棄したことによって、日本における贖罪意識が薄れてしまうことになったのではないか。よくよく考えてみなければならない。

文庫100冊大地の子(いずれもサイト内)。宝山鋼鉄|Wikipedia

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