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キーワード「大地の子」の検索結果は以下のとおりです。

防衛費増と日中関係

  • 2022/12/20 06:20
  • カテゴリー:読み物

一九八七年には両国関係がとりわけ険悪な曲がり角を迎える。経済問題や光華寮訴訟、日本の防衛費増額などを背景に、中国の指導者、鄧小平が歴史問題を持ち出し、日本の訪中代表団に「日本は中国に対して最も大きな借りを負っている国だ」と語ったのである。

1972年の日中国交正常化の時点では賠償請求はなかったが、中国がそれで満足しているわけではないと鄧小平が示した。引用は、船橋洋一編著「日本の戦争責任をどう考えるか-歴史和解ワークショップからの報告」(朝日新聞社、2001年)に所収の楊大慶著「日中両国の和解-その問題点と展望」から(p194)。

1987年の防衛費増額。これは、米レーガン政権から米製兵器購入を求められ、それに応じた日本が、防衛費をGNP比1%以上に引き上げたことを意味する。

先週の金曜日(12/16)、政府は、臨時閣議で安全保障関連3文書を決定した。防衛費GDP比2%や、米製トマホーク配備を目指すことになった。中国はもちろん黙ってはいない。日中関係は今後どのようになって行くだろうか。

大地の子米製兵器を買わされる日本(いずれもサイト内)。安全保障関連3文書 政府が閣議決定 国内外の反応は(12/16)、光華寮訴訟|Wikipedia

Re: 大地の子

  • 2022/11/17 06:25
  • カテゴリー:読み物

日本の経済復興の経緯は、日本へ行った時に、よく伺いましたよ、だが、それはアメリカという強力なバックアップがあったからで、

現金一括払いにするからと大幅な値切りに応じたのに、後になって延払いに切り替えて欲しいと切望され交渉することに。引用は、その際に中国側の話の中に出た一節。山崎豊子全集20「大地の子 2」(新潮社、2005年)から(p49)

こういう言葉もあった。「資源もないあんな小っぽけな島国が、戦争に負けて、息の根を止められたはずなのに」(大地の子 1、p375)。

日本の息の根を止めたアメリカが、戦後日本の復興をバックアップした。それは、なぜ、どのようにして。原爆二つを投下、市街地への激しい空爆、それらへの反省や良心の呵責がそうさせたのだろうか。反共の砦とか、朝鮮特需とか習った覚えもある。が、深く理解しているわけではない。機会を見て勉強し直してみよう。

大地の子(サイト内)。阿炳『梅花三弄』(p94)、鄧平化(鄧小平 1904-1997)、夏国鋒(華国鋒 1921-2008)、「大地の子」で有名な大プロジェクト、製鉄所の建設で日中協力|日経クロステック

大地の子

  • 2022/11/14 06:31
  • カテゴリー:読み物

戦時賠償を求めない中国に応えるためにも、中国の工業現代化に日本がなすべきことをさせてほしいと思い

と、東洋製鉄、稲村会長の胸の内を綴っている。新日本製鉄の稲山嘉寛氏がモデル。山崎豊子全集19「大地の子 1」(新潮社、2005年)から(p375)。単行本刊行1991年

「圧倒的な作品」とは聞いていたけれど、これ程とは思わなかった。小説の力を見る思いがする。単に感動するというだけではない、色々と考えさせられる。その一つは戦時賠償の問題。中国が日本に対して戦後補償請求権を放棄したことによって、日本における贖罪意識が薄れてしまうことになったのではないか。よくよく考えてみなければならない。

文庫100冊大地の子(いずれもサイト内)。宝山鋼鉄|Wikipedia

[ 朝刊休刊日 ]

義盛、お前に罪はない

人を束ねて行くのに最も大事なものは力だ。力を持つ者を人は恐れる。恐れることで人はまとまる。

それを信条とし覇権を狙う輩がいる、今も昔も、洋の東西を問わず。大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第41回「義盛、お前に罪はない」(NHK総合、10/30 20時)から。

今、読み進めている「大地の子」で、晩唐の汪遵が詠んだ「長城」が引かれている(山崎豊子全集第19巻、p448)。堅固な長城を築いても滅ぼされた国がある一方で、長城を持たずとも広く国を治めた聖帝がいた。築いたのは、住まいの三尺ほどの階段だけだった。国を守り治めるに必要なものは「徳に在って、険にあらず」と説く。

この第41回では、和田合戦の最中、文官の大江広元(栗原英雄)も刀を抜く。太刀を持った和田勢をばっさばっさと斬って行くのだ。文官がそこまでの遣い手なのは、一見、無理のある設定だ。何かの伏線なのだろうか。

そう言えば、前回、北条義時(小栗旬)が広元の言葉を思い出す場面があった。「最も頼りになる者は最も恐ろしい」。かつて広元がそう言って、上総広常を消すために頼朝を補佐し陰謀をめぐらせたことを明かした。

あの時も今回の和田氏粛清も、陰で糸を引いていたのは広元だ、実は、鎌倉幕府にあって覇権を構想したのは、この腕の立つ一文官なのだ、そういうことなのだろうか。朝廷の反主流派から鎌倉に送り込まれた工作員、その想定だと色々腑に落ちる。

前回、慈円(山寺宏一)が「誰かを覗くということは、誰かに覗かれるということ」と上皇をやんわり諫めた。「覗く」は「除く」と同じ音。それに気付くと、この科白は、上皇に対して、あんたはそのうち排除される、と言っているように聞こえる。慈円も広元と同じ側で通じているとしたら話は面白くなる。

鎌倉殿の13人(サイト内)。第40回「罠と罠」(10/23)

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