和坂(かにがさか)
- 2023/04/03 06:21
- カテゴリー:時の話題
和坂と書いて「かにがさか」と読ませる、兵庫県明石市に古くからある地名。難しい読みだけれど市民にはよく知られていた。そこに市の火葬場があったからだ(今もある)。
高校の2年の時だったと思う。その地の事情に詳しいクラスメイトが言った。「わさか」への読み替えが進んでいる、「かにがさか」は、ほぼ、なくなった、と。
その時に、「ほぼ」と言う理由も聞いたはずだがすっかり忘れていた。この度そのことが少し気になってweb検索してみた。居住者がいない国鉄用地(当時)は区画整理・町名変更の後も古い読みのままになった。そうそう、そういうことだった。
その地はかつて西明石駅の広大な貨物操車場(の一部)だった。いつの間にやら線路は整理され、その空き地に、大震災の後、復興住宅が建てられた。それから二十数年、人が住むようになって久しいけれど、今でも「かにがさか」の地名は残っているようだ。
# 和坂(かにがさか)|野々池周辺散策、「和坂」と書いて「かにがさか」 難読すぎた地名の由来とは(神戸新聞、2020/1/6)