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キーワード「東野圭吾」の検索結果は以下のとおりです。

あなたが誰かを殺した

  • 2025/04/21 06:04
  • カテゴリー:読み物

薬剤師はAIには到底かなわない。何しろ向こうは膨大なデータを持っているからね。だからといって人間の薬剤師が不要になることは永遠にありません。AIにはお節介という機能がないから

東野圭吾著「あなたが誰かを殺した」(講談社、2023年)から(p35)。昨年8月に図書館に予約を入れた段階で83人待ち。ようやく順番が回って来た。

高級別荘地で連続殺人事件が発生。と来れば、たまたま、そこに、名探偵など謎解き役が居合わせた、となりがち。その手の推理小説は少なくない。が、著者の場合、そんな安易な設定は採らない。それにこれは加賀恭一郎シリーズ。一風変わってるが説得力のある理由で加賀を登場させる。

その仲介に、金森登紀子が出て来る。映画「祈りの幕が下りる時」(2018年)で、その役に扮した田中麗奈の顔が思い浮かんだ。

加賀恭一郎シリーズ(サイト内)。第3作「どちらかが彼女を殺した」、第5作「私が彼を殺した」

超・殺人事件

  • 2024/08/03 05:43
  • カテゴリー:読み物

こういう小説を読んで、正解に至ったためしがない。二時間ドラマの犯人なら、役者を見ればわかるんだけどな

確かにそうだ。引用は、東野圭吾著「超・殺人事件」(角川文庫、2020年)に所収の「超犯人当て小説殺人事件・問題編」から(p94)。最寄り図書館で借りた。

著者は、小説家仲間や、出版関係、書評家、読者らに対して、思うところがあって、時々こうやって吐き出すんだろうな。やや楽屋オチの傾向あり。帯に「切れ味抜群、毒気満載。」とある。毒気はたっぷり仕込まれているけれど、切れ味はどうだろうか。

東野圭吾(サイト内)

読書術

  • 2024/05/24 05:42
  • カテゴリー:読み物

相手の策略を見破らない場合もあるでしょうが、見破ってあたかも見破られなかったように振舞う場合もあるでしょう。故意にわなに陥るのも、またたのしみの一つ

「読書は"愛のいとなみ"に通じる」の見出しの下、そういう記載がある。加藤周一著「読書術」(岩波現代文庫、2000年)から(p8)。県立図書館の新着本コーナーにあるのを借りて来た。26刷。

第7章では、読む対象として新聞・雑誌を採り上げている。「活字を通して事実を求めようという態度で新聞を読むのと、活字であるから事実に違いないという前提で新聞を読むのとでは、読むほうの態度に大きな違いがあ」る。(「真実を見抜く法」、p166)。

言葉の向こうにあることに思いを馳せる、それは色んな事に通じることだろう。

新聞の読み方Re3: たそがれ清兵衛東野圭吾公式ガイド(いずれもサイト内)

Re: 赤い指

  • 2023/10/03 05:49
  • カテゴリー:読み物

その時ふと、ある考えが彼の脳裏を横切った。それは彼の心をひきつけるものだった。数秒間、その考えを頭の中で転がした。

東野圭吾著「赤い指」(講談社文庫、2009年)から(p77)。加賀恭一郎シリーズ第7作。

9月の帰省、その道中の読書用に図書館で借りた。読むのは何度目だろうか。その度に心を揺さぶられる。特に最後の30ページほどだ。

恭一郎の母親は仙台で亡くなった、そう記されていることに、今回、気付いた。本作では練馬署に所属しているが次の第8作「新参者」で日本橋署へ移る。それら伏線は第10作「祈りの幕が下りる時」へと繋がって行く。

赤い指新参者祈りの幕が下りる時東野圭吾の本十冊(いずれもサイト内)

名もなき町の殺人

  • 2022/09/08 06:27
  • カテゴリー:読み物

一般的に人間は、何かを想像しながら話そうとすると目が右上を向きやすい。逆に事実を思い出しながらだと左上を向く。極めて大雑把にいうと、嘘をつく時は右、本当のことをいう時は左だ

探偵役の神尾武史が言う。なかなかユニークな人物だ。東野圭吾著「ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人」(光文社、2020年)から(p294)。家人が図書館から借りて来ていたのでこれ幸いと読ませてもらった。

武史は巧みな話術で様々な情報を相手から聞き出す。新潟県生まれのあの有名な宰相も同じ手を使ったのだろうか。「えぇと君は」「はい、○○です」「それは判っている。下の名だよ」「はい、△△です」「そうそう○○△△君だったね」と、さも、相手のフルネームを覚えていたかのよう。実は相手に言わせている。一度聞いた名前を忘れない、それが人心掌握の基本だとか。忘れてしまっていても、そう気取られずに、また言わせる。その話術こそが基本の基本かもしれない。

東野圭吾(サイト内)。腹上死(p129、現在分詞・動名詞)

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