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祈りの幕が下りる時

  • 2019/01/17 18:45
  • カテゴリー:読み物

一方向から見ているだけでは、本質はわからないってことだ。人にしても土地にしても

東野圭吾著「祈りの幕が下りる時」(講談社、13年)から(p149)。加賀恭一郎シリーズ第10作。事件が発覚するのは4月、東日本大震災後の2012年か13年の4月。加賀が練馬署から日本橋署へ異動して5年が経過している。本作の終わり辺りで、本庁に戻る話が出る。

以前の事件を少しおさらいしておこう。日本橋署への異動のすぐ後、6月に、第8作の事件が起きた。異動は5年前なので、07年か08年の6月のことだ。それは、第7作と第9作にはさまれている。それも第7作の最後に語られる父隆正の死から第9作の事件までに2年(三回忌)が経過。よって、素直に考えると、練馬署時代に銀杏公園の殺人事件(4月半ば、第7作「赤い指」)、翌年異動して、小伝馬町の殺人事件(6月、第8作「新参者」)と、さらに次の年、日本橋の殺人事件(11月、第9作「麒麟の翼」)、と三年続けて、加賀は難解な事件の解決に貢献したことになる。

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