エントリー

裸足で逃げる

  • 2020/04/09 07:14
  • カテゴリー:読み物

それは、「かわいそう」でも、「たくましい」でもない。この本に登場する女性たちは、それぞれの人生のなかの、わずかな、どうしようもない選択肢のなかから、必死で最善を選んでいる。

上間陽子著「裸足で逃げる-沖縄の夜の街の少女たち」(太田出版、17年)の帯から。強く印象に残ったのは、障碍のある幼児を抱え、看護師になることを目指した鈴乃だった。タイトルは「カバンにドレスをつめこんで」。彼女は、「第三希望だった病院に決まり、第二希望だったオペ室に配属になった」(p129)。「どうしようもない」状態から抜け出し、堪えぬいて、本当に良いと思える道を見付け出した。

まえがきに、学術研究のファンドを得るという話が出て来る。急いで著者のプロフィールを見た。琉球大の教授だ。時々インタビューの場などに登場する打越正行という方も研究者のようだ。

ビブリオバトル、20年3月(サイト内)、打越正行の研究室

ページ移動

ユーティリティ

« 2024年05月 »

- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -

検索

エントリー検索フォーム
キーワード

新着エントリー

報道の自由度、2024年
2024/05/19 06:04
歯周病と大腸がん
2024/05/18 06:31
石見相聞歌
2024/05/17 05:49
キダ・タローさん死去
2024/05/16 09:47
浪速のモーツァルト
2024/05/15 06:02
昭和100年式典
2024/05/14 06:00
帰省、24年5月
2024/05/13 06:24
教員の成り手不足
2024/05/12 06:01
フジコ・ヘミングさん死去
2024/05/11 05:55
硫黄鳥島
2024/05/10 06:07

Feed