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裸足で逃げる

  • 2020/04/09 07:14
  • カテゴリー:読み物

それは、「かわいそう」でも、「たくましい」でもない。この本に登場する女性たちは、それぞれの人生のなかの、わずかな、どうしようもない選択肢のなかから、必死で最善を選んでいる。

上間陽子著「裸足で逃げる-沖縄の夜の街の少女たち」(太田出版、17年)の帯から。強く印象に残ったのは、障碍のある幼児を抱え、看護師になることを目指した鈴乃だった。タイトルは「カバンにドレスをつめこんで」。彼女は、「第三希望だった病院に決まり、第二希望だったオペ室に配属になった」(p129)。「どうしようもない」状態から抜け出し、堪えぬいて、本当に良いと思える道を見付け出した。

まえがきに、学術研究のファンドを得るという話が出て来る。急いで著者のプロフィールを見た。琉球大の教授だ。時々インタビューの場などに登場する打越正行という方も研究者のようだ。

ビブリオバトル、20年3月(サイト内)、打越正行の研究室

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