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あるいは不思議の環

  • 2023/07/19 06:10
  • カテゴリー:読み物

六声のフーガを即興でつくるという業(わざ)は、目かくしをしたまま同時に六十のチェスをして、それに全部勝つようなものである。八声のフーガの即興演奏は、まさしく人間にできる業ではない。

バッハの「音楽の捧げもの」をめぐる挿話で、この壮大な物語は幕を開ける。

ダグラス・R・ホフスタッター著「ゲーデル,エッシャー,バッハ-あるいは不思議の環」野崎昭弘ら訳 (白揚社、1985年)から(p23)。県立図書館で借りた。

ゲーデルの定理に登場する不完全性、その背後には「不思議の環」(strange loops)が潜んでいる。エッシャーの騙し絵や、バッハが書いた転調するカノンにも似たような構造が見て取れる。と著者は言う。

エッシャー 視覚の魔術師(サイト内)。Douglas Richard Hofstadter(1945-)

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