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2021年10月の記事は以下のとおりです。

蝦夷地別件

  • 2021/10/26 06:22
  • カテゴリー:読み物

地道に何かをやりつづけるやつにはだれも適わねえってことさ。おれはそこそこの小まわりは利くが、ただそれだけのこった。おめえさんみたいに地に足をつけてじぶんの考えをじっくり押し進めていくなんて芸当はどう転んでもできねえ

厚岸で養生所を開く洗元に向かって、無頼の徒のような静澄が言う。船戸与一著「蝦夷地別件」(新潮文庫、1998年)から(上巻p438)。大部な文庫本全3巻、原稿用紙で2.8千枚の巨編。読み終えるのにだいぶ日数がかかった。

洗元と静澄、彼ら僧侶二人は長生きする。他の主要な登場人物、例えば、松前藩の番頭、幕府の間諜、国後アイヌや救国ポーランド貴族団の面々が、ばたばたと逝ってしまうのとは対照的だ。

六十数年経ち、静澄は、また、洗元と自分とを対比する。「行動する人間はたえず何らかの戒めと向きあわざるを得ず、観察する人間は踏み外すべきかどうかをみずからに問うべき戒めを持っていない」(下巻p670)。自分は、時の流れを傍観しただけでそこから何も得ることがなかった。やるべきと思うことをやり抜こうと「炎のように生きた」洗元が眩しかったと吐露する。

# 広敷添番御庭番、新井田孫三郎の長曾禰虎徹、葛西政信の備前長船盛光

ケーブルやクレードル

スマホ買い替え、その7

新スマホ(moto g10)のUSBソケットは、お馴染みのmicroUSBではなくType-Cだ。それ用に、USBケーブル(プラグC-プラグA、10cm長)と、USB変換アダプタ(プラグC-ソケットA、OTG対応)を調達した。いずれもダイソーで110円。前者はPCと、後者はUSBメモリーと、各々直接データ交換するのに使う。

物理キーボードで文字入力する際にスマホを立てかける台(クレードル)を作った。愛用のキーボードは、Bluetooth接続のRBK-3200BTi(REUDO製)。これには格納型のスマホ台が付いており、旧機はこれに載せて文章入力していた。新スマホは支え切れない。デカくて重いからだ。頑丈な台にした。角度可変(3段階)。もちろん見栄えにも配慮、とは言っても材料が牛乳の空きパックなので限度はある。

スマホ買い替え(サイト内)。100均(ダイソー)で売ってたUSB Type-Cのケーブルやアダプタをたくさん分解してみた|ウェブ情報実験室

衆院選の争点など

六紙社説、10/18週

各紙(朝毎東読産経)とも衆院選の争点に多くの本数を割いた。経済政策はじめ、外交・安保、エネルギー・環境、社会保障、復興など。タイトルを一つ引用しておこう、「与野党は具体策競い選択肢示す論戦を」(日経、10/19)。どうやら今一つ盛り上がらないようだ。

この週の新たな題材には、ドコモ通信障害(読産朝)や、北朝鮮SLBM発射(読産)、熱海の土石流に関する行政文書(朝東読毎)などがあった。

以前からのテーマで、継続して登場したのは、コロナ対策(第6波への備え)や、アフガン情勢、ミャンマー情勢、世界の法人課税改革など。

つらつら眺めていて、六紙の内2紙だけが書く題材がいくつか目に留まった。TSMCの日本進出(経読)、中国経済減速(経読)、世銀の中国優遇(経産)、保釈中のGPS(経読)、マイナカード保険証対応(経読)。いずれも一方が「経」つまり日本経済新聞。上に書いた北朝鮮の件は読産。今のところ、朝毎東の3紙は、これらの話題について社説のタイトルに掲げていない。たまたまなんだろうけれど。

「誰がやっても同じ」という残念な現実(10/18)|橘玲公式BLOG

渡辺恒雄 戦争と政治

渡辺さんのインタビュー、そして戦後日本をつくった政治家の取材を通じて感じたのは、戦争という体験が、社会のあらゆる階層を結び、それが政治の現場の一つの安全弁として機能していたということでした。

大越健介キャスターがそうコメントしていた。NHKスペシャル「渡辺恒雄 戦争と政治-戦後日本の自画像」[再](NHK総合、2020/12/29、元は8/9の放送)から。この番組のことは、放送前に「大越健介の現場主義」(三宅民夫のマイあさ!、NHKラジオ第1)で話題になっていた。

15年ほど前に戦争責任の特集記事(読売、2005年)があったようだ。このNHKスペシャルの中でもふれられた。webで再公開されているし、本にもなっている。読んでみようと思う。

検証 戦争責任|読売新聞社

北の国から'87初恋

おれは受け取れん。おまえの宝にしろ。貴重なピン札だ、一生とっとけ。

泥の付いた2枚の壱萬円札。このシーンに登場する、長距離トラックの運転手は、古尾谷雅人なんだな。これまでに何度か見ているはずだけれど忘れていた。引用は、田中邦衛さん追悼特別番組「北の国から'87初恋」(4/3)から。

古尾谷さんで思い出すのは、例えば「澪つくし高校連続殺人事件」(1985年)。あ、雪子おばさん役の竹下景子さんも出ていた(主演)。映画「ヒポクラテスたち」(1980年)も良かった。これは随分後になってから観た。Wikiの出演作リストには、男たちの旅路「車輪の一歩」(1979年)が並んでいる。印象に残っていない。

俳優の田中邦衛さん死去 88歳「北の国から」などで存在感(4/2)

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