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2022年07月の記事は以下のとおりです。

エリック・ピーターソン

楽天モバイル関連の記事を、あらためて、いくつか読んだ。別のキャリアへ乗り換えるなら、そろそろしっかり考える時期に来ている。

楽天に「3つの誤算」があったとか。その一つは、ネットワーク整備の遅れだと言う。5月に読んで、どこかに同じような話があったような気がしたけれど思い出せずにいた。再読してふと思い当たった。「エリック・ピーターソン」だ。かつて社内研修で読んだケース・スタディ(米ハーバード大の教材)。通信子会社の社長ピーターソン氏がエリア拡張を計画通りに進められない。親会社は、このまま彼に任せておけないと思い始める。

楽天の三木谷氏は確かハーバード・ビジネス・スクールの卒業生だ。あのケースを知っているかもしれない。もしそうなら楽天モバイルの今回の事態に既視感を覚えたろうか。

楽天モバイル「0円」廃止(サイト内)。「月額0円」廃止 楽天モバイルを悩ませた“3つの誤算”(5/17)

虹滅記

  • 2022/07/20 06:30
  • カテゴリー:読み物
生きているうちに五十回忌を営むことはめずらしいことで、長生きしたしるしなのだという。

足立巻一著「虹滅記」(朝日文芸文庫、1994年)から(p75)。

例えば、自分が30歳の時に身内が亡くなり、50年経ち80歳になって死者の五十回忌法要を営む、ということだ。現在の高齢化社会では十分にあり得る。が、年忌(特に33以上)の習慣がなくなって来ているのではないだろうか。

見開き2ページに3か所も印が付いている。引用箇所はその一つ。最初に読んだときのものだろう。1998年だと思う。この頃は文章に線を引くのではなく欄外に!を書いていた。専ら小さい付箋(巾7mmほど)を貼り付けた時期もあった。今は書き込まないし付箋も貼らない。あとで読書メモに抜き書きすることになるのだから、端からPC(かスマホ)で入力する。ページ数と一言二言だけにしておいて一冊読み終えた後に補完する。

祖父の五十回忌にはぜひ呼んでくれと従姉に頼んでおいたのだけれどなぜか連絡をもらえずその法要には参列せずじまい。事後に知った。10年ほど前のこと。

虹滅記(サイト内)

日経の社説、限定解除

日本経済新聞のweb版nikkei.comに掲載の社説は、有料会員限定ではなくなったようだ。変更は、7/1からだった。同紙社説は19時ごろに翌朝分が出るので紙面掲載では7/2付けからが変更対象となった。

日経は、六紙社説の中で唯一この制限をかけていた。無料会員は、一か月に10本まで全文を閲覧できるので、リード文を読み厳選の上で、続きを読んだものだ。これからは他紙同様、気にせず開くことができる。この夏に限ったサービスかもしれず、しばらく様子を見る必要がありそうだが。

日経は19時ごろに翌朝分が出る。例えば選挙の結果待ちでもない限り大体その時間だ。他紙も社説をwebに掲載する時間は、ほぼ決まっている。六紙の中では、日経が一番早く、続いて当日未明2時に毎日が出る。朝日や読売、産経の3紙は5時。そして東京が7時か8時。中日新聞が5時なので東京の分をそっちで読むとすれば、朝5時には、その日の紙面に掲載される六紙社説が出揃う。

社説|朝日新聞、社説|毎日新聞、社説|東京新聞、社説|読売新聞、主張|産経新聞、社説|日本経済新聞、社説|中日新聞

ア・ピース・オブ・警句

  • 2022/07/18 06:23
  • カテゴリー:読み物

七重八重 花は咲けども 山口のヒモつきの客のみぞ悲しき

言うまでもなくパロディだ。元は、太田道灌の故事で有名なあのヤマブキの古歌。小田嶋隆著コラム集「ア・ピース・オブ・警句」(日経BP、2020年)から(p349)。本書の副題は、5年間の「空気の研究」2015-2019。nikkei.comにコラム連載時は、世間に転がる意味不明、という副題が付いていた。

引用した歌は、コラム「今年の桜はどんな気持ちで見るだろう」の中のイラストに添えられている(イラストも著者によるものなのだろうか)。コラムは、2019年11月15日に掲載され、その年に表面化した「桜を見る会」の醜聞を採り上げている。

あの会が、仕事の中に紛れ込んで来たことがあった。もう5年も前のことになる。

プロジェクトのあるメンバーが、次のミーティングに出席できないと言って来た。またしても我が儘か。ほとほと閉口した。数日前に日程調整して、皆が都合つく日を選んだばかりじゃないか、いったい何があるのだ、と問うと、総理大臣が主催する花見に招待されたと言う。何となく聞いたことがあった「桜を見る会」を、この時、はっきり認識した。安倍さんやその事務所によるスキャンダルが暴かれる以前の2017年春のことだった。

そういえば、その3年前、プロジェクトに着手する頃にも安倍さんを少し意識するような場面があった。そのテーマは、政府のあるお役人との雑談にヒントを得てスタートした。背景などを調べていて一枚の写真が目に留まった。そのお役人が長になった組織の、いわゆる看板掛けのセレモニーをとらえていた。彼や当時の担当大臣ら何人かが写っていたけれど、写真の主人公は、看板に手を掛けた安倍さんだったのだ。

その後のことを書いておこう。プロジェクトは成功し発展的に解消した。私はその成果を見るよりもだいぶ前に、そうそう、あのメンバーの我が儘な発言がきっかけとなってプロジェクトを抜けた。「桜を見る会」の問題はモリカケ等とともに忘れ去られてはいない。安倍さんの死がそれらにどう影響するだろうか。あのお役人は、桜とは別の不祥事が露見して役所を去った。それと、2017年春の招待には応じたのだったかなぁ、記憶にない。彼女はあの宴に参加したのだろうか。

# 七重八重花は咲けども山吹の実の一つだになきぞ悲しき(後拾遺和歌集19巻1154)。桜を見る会問題|Wikipedia、小田嶋隆さん死去 コラムニスト(6/24)、安倍元首相が死去、67歳 最長政権樹立、非業の死 アベノミクス、安保法制を推進(7/8)

米中、対話を維持

9日のバリ島、ブリンケン国務長官と王毅外相がG20外相会合の機会に会談。米中の対立が偶発的な衝突に発展するのを避けるために意思疎通を続けることを確認した。

世界情勢にとって極めて重要なこのニュース、これを社説で採り上げて意見しているのは六紙の中では日経だけだ(今のところ)。「対話を維持すべきだとの基本認識で一致したことは歓迎したい」(経7/12)。

他紙はどうしているんだ。両大国の思惑が日本や世界に及ぼす影響は計り知れない。今回の会談は「5時間超」えたと言うではないか。しっかり読み解いて、日本の採るべき道を社説は語るべきじゃないのか。ま、米中首脳協議が「数週間のうちに」行われると見通されているようなので、その時にたっぷり読ませてもらおう。

さて、安倍元首相が殺害された件、社説のタイトルには、警護の失態や国葬などの文字が見える。現行犯逮捕された男が述べたとされる宗教団体についても何かコメントされているだろうか。その内よく見てみよう。

7/11週の六紙社説は、ほかに、参院選で与党過半数、低迷する野党、投票率50%台、女性当選最多、英首相辞意表明、スリランカ危機、コロナ第7波、熱海土石流1年、東電13兆円判決、車椅子テニス国枝選手の偉業、日本共産党100年などを題材にした。

六紙社説(サイト内)。G20外相会合の関連は4本:曖昧な対露認識では機能せぬ(読7/10)、米中の偶発的な衝突回避は極めて重要だ(経7/12)、食料危機の深刻化阻止へ国際対応急げ(経7/13)、中国外交 「多極化」戦略は矛盾が目立つ(読7/15)

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