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2021年05月の記事は以下のとおりです。

コロナの時代に考える

東京新聞は、「コロナの時代に考える」と題する社説を、GWの前後に、何本か載せた。この間、「憲法記念日に考える」(5/3)や、「こどもの日に考える」(5/5)、レギュラーの「週のはじめに考える」(5/9)もあった。「~に考える」の日は同紙社説は一本のみ。休日の省力モードなのだろうか。

  • 民主主義は生き残るか コロナの時代に考える(4/29)
  • 支え合うという働き方 コロナの時代に考える(4/30)
  • 「エシカル」が問う欲望 コロナの時代に考える(5/1)
  • 「緩・微・続」の新しい旅 コロナの時代に考える(5/2)
  • シビックテックの挑戦 コロナの時代に考える(5/4)
  • 脱・都会という選択肢 コロナの時代に考える(5/7)
  • 巨大マネーは暴走する コロナの時代に考える(5/10)

「エシカル」が問う欲望(5/1)では、新疆ウイグル問題に触れている。「同地区産の綿花の使用を巡り、ファッション産業は対応に揺れて」いる。「服が作られる途中で誰かを泣かせていないか。海や大地を痛めつけていないか」「着る側の想像力」が問われていると。

新疆ウイグル自治区の件は、5/10週にも一本あった。「ウイグルの人権問題 中国は調査の受け入れを」(毎日、5/10)。

5/10週の六紙社説、多くが書いた題材は、ワクチン予約混乱、五輪開催の賛否、3道県も緊急事態に、経団連会長交代、デジタル関連法成立、ガザ地区武力衝突、など。

ウイグル族弾圧(サイト内)

Re: 風の影

  • 2021/05/15 06:31
  • カテゴリー:読み物

いつものとおり、物語がはじまるよりまえに、事の結末はすでにきまっていた。はじまったときは、もう手遅れなのだ。

カルロス・ルイス・サフォン著「風の影」(集英社文庫、2006年)から(下巻、p48)。

ほかにも書き留めておきたい箇所は少なくない。特にフェルミン・ロメロ・デ・トーレスが頻りにアフォリズムを口にする。例えば、ばかと悪人はちがう「悪いやつには特定のモラルと、意図と、ある種の思考性が前提にある。ばかな人間、つまり野蛮な人間は、じっくり考えたり、論理的に思考することをしない」、本能だけで行動する動物と同じ。自分はいつも正しいと思っている(上巻、p258)。

フリアン・カラックスの科白からも一つ、「本は鏡と同じだよ。自分の心のなかにあるものは、本を読まなきゃ見えない」(上巻、p357)。

風の影(サイト内)。ヴォルテール著「カンディード」

風の影

  • 2021/05/14 06:40
  • カテゴリー:読み物

キッド・プロ・クオだ。ラテン語だよ、小僧っ子。死語なんてものはない。頭がなまけて眠っているだけだ。

バルセロがダニエルに取引を持ちかける。その本をじっくり見せてくれたら、その「代わり」に、著者について知っていることを教えると。カルロス・ルイス・サフォン著「風の影」木村裕美訳(集英社文庫、2006年)から(上巻、p29)。「忘れられた本の墓場」四部作の第一部、上下巻、ともに4百ページ超、読むのに数日かかった。

「代わり」を意味する「キッド・プロ・クオ」、綴りは quid pro quo だ。かつて、この言葉を冠したソフトウェアを使っていたことがある。

1996年、職場の片隅にあった Macintosh IIci を、メモリーを増設、漢字Talk(OS)を更新した上で、サーバに仕立てた。webサーバのソフトウェアには、ちょうど開発が進められていた、WebCenter を主に使った。作者は、Chris Hawk 氏。

この WebCenter が、その年の秋に、Quid Pro Quo(QPQ)へ名を替えた。商標の問題があったと聞いた。WebCenter の「代わり」というネーミングだったのだろう。そう見せかけておいて、当時デフォルト・スタンダード的存在だった、WebSTAR の代わりになる、が真の意味と思ったもんだ。

そう思わせる程に、実際、QPQ は優秀なサーバだった。が、後に「Macworld Magazine のReviewで酷評されて作者のChrisさんは怒ってしまったらしい」とメモしている、1998年8月、このホームページ(twp)を立ち上げてすぐの頃だ。

20年前は何を?(サイト内)

接種予約殺到

市は「子や孫を動員した例もあったようだ」と分析。「見通しが甘かった」と陳謝し、1分間600万件まで処理できるようサーバーを強化。

これは横浜市。当初、1分間100万件に対応できるよう準備したとか。jiji.com、9日の記事から。

御多分に洩れず、当家でも、義父母の分を予約した、沖縄からインターネットで。先週末、パソコン2台並べて、予告された時刻を待って作業開始。サーバは予想通り混み合っており、2人分終えるのに小一時間かかった、通常なら数分で済みそうな作業だったけれど。

自治体、接種予約殺到に苦慮 ネット対応も課題―高齢者ワクチン(5/9)、全国のワクチン接種システム 完全に復旧 クラウドサービス会社(5/12)

忘れえぬ人々

  • 2021/05/12 06:37
  • カテゴリー:読み物

みなこれこの生を天の一方地の一角に享けて悠々たる行路をたどり、相携えて無窮の天に帰る者ではないか、というような感が心の底から起こって来てわれ知らず涙が頬をつたうことがある。その時は実に我もなければ他もない、ただたれもかれも懐かしくって、忍ばれて来る

国木田独歩著「忘れえぬ人々」から。留守録しておいたラジオの番組で耳にして、青空文庫にあるのを読んだ。初出は、1898(明治31)年。

「山の根がたのかしこここに」という箇所が、どこで区切るのか俄かに判らず、しばし考え込んだ。「かしこ」「ここ」に気付くとあとは早い。「根がた」は、手元の辞書では、見出しにはないけれど全文検索でヒットする。ねかた【根方】〔「ねがた」とも〕(1) 木の根もと。根のあたり。(2) 物の下の方。また、山麓。「大辞林第2版」(三省堂、1995年)から。

忘れえぬ人々|青空文庫。荒川洋治の“新しい読書の世界”(5)「明治・大正の小説」▽カルチャーラジオ文学の世界(NHKラジオ第2、4/29 20:30-21:00)。EBdic(サイト内)

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