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2021年02月の記事は以下のとおりです。

命売ります

  • 2021/02/23 07:22
  • カテゴリー:読み物

人生が無意味だ、というのはたやすいが、無意味を生きるにはずいぶん強力なエネルギーが要るものだ

三島由紀夫著「命売ります」(ちくま文庫、1998年)から(p170)。単行本1968年刊。

三島由紀夫(1925-1970)没後50年の昨年、また何かミシマでも読んでみるか、とまず最寄り図書館のOPACで検索したのはこの「命売ります」だった。他には、レター教室や、文章読本、肉体の学校、夏子の冒険あたりのマイナーな作品が頭に浮かんだ。代表作とされる例えば「金閣寺」などの諸作に共通する陰気さには辟易としてしまう。未読の「豊饒の海」四部作にもまだ手が伸びない。100円棚にあるのを見掛ける度に買い求めて揃えてはいたけれど東京を離れる時に処分してしまった。これはまたその内に。

三島由紀夫(サイト内検索)。命売ります|Wikipedia。落語「代書」

Re: テンペスト

外交に答えはない。あるのは互いの思惑と妥協点のみだ。

尚泰王に問われた朝薫と寧温は、別の場所にいながら、同じように応える。ドラマ「テンペスト」第8回「ペリーとの対決」から。ある交渉のことを考えていて、この科白を思い出した。きのう、録画を早送りしてその部分を今一度確認。結局、続きもずるずると最終話までまた観てしまった。

2020/10/31 (1)(2)、11/3 (3)-(6)、11/7 (7)-(10)、全10回、計8時間、NHK総合でアンコール放送された。最初の放送は2011年。

テンペスト(サイト内)。ドラマアンコール「テンペスト」|NHK。テンペスト ロケ地ガイド

Re: 五輪の行方

東京大会を開催すべきか否か、誰がどんな意見を言っているだろうか。先週木金に留守録したラジオ番組から拾った。見え隠れする思惑が面白い。

リオデジャネイロから引き継いだバトンを次のパリへとしっかり手渡す、それは国際社会に対する約束と言っても過言じゃない。いくらこれだけのパンデミックに見舞われたと言っても、降参して、あっさり無責任にバトンを放棄するわけにはいかない。もちろん安全安心を担保することが大会開催の最低条件。

そんな風に言っていたのは、「三宅民夫の真剣勝負!」木曜日の大越健介キャスター(マイあさ!、NHKラジオ第1、2/18 7時台)。個人的な見解と見せ掛けて、公共放送のこの局は開催の是非について意見する。

政局になっちゃった。共産党が上手に仕掛けて来たね。とおっしゃっていた。要するに政争の具に使われた。共産党は、唯一、オリンピック止める、と党の方針として決めているので、攻めやすい、戦略が立て易い。まず森さんを辞めさせオリンピックを止める空気をつくり、菅政権に打撃を加え、一挙に政権交代へ持って行く。

コメンテータの佐藤優氏が、組織委前会長と何度か電話で話したとか。「くにまるジャパン極」(文化放送、2/19 9時台)から。「週刊金曜日」の最新号(2/19)に掲載された、共産党志位委員長のインタビュー記事も話題になった。

朝毎読は、五輪のオフィシャル・パートナー。産経は、五輪のオフィシャル・サポーター。みんな、オリンピック、サポート・パートナーなんですね。だから反対と言わない。朝日新聞の1月の調査では86%の人が中止か延期と言ってるが、それは、新聞、どこ吹く風です。

「朝刊読み比べ」(森本毅郎・スタンバイ!、TBSラジオ、2/19 6時台)から。新聞、特に朝毎は、本来なら反対と書き立てそうなものだが、今回そういうわけにはいかない。

東京と北京、五輪の行方(サイト内)。スポンサー一覧|Tokyo 2020、五輪「再延期を」51% ワクチン接種「様子見」は7割(1/25、asahi.com)

東京の戦争

  • 2021/02/20 07:22
  • カテゴリー:読み物

釘は使わず、板と板がきっちりと組み合わされ、やがて鉋がきれいにかけられた見事な柩が出来上がった。しかし、長年茶箪笥づくりをしてきた癖で、四隅が丸くけずられていて、優美ではあるものの奇妙な感じであった。

著者の父親が病死したのは終戦後すぐのこと。極端な物不足の折、柩が手に入らない。材料を用意して、近所の家具職人に柩づくりを頼んだのだった。吉村昭著「東京の戦争」(筑摩書房、2001年)から(p64)。不謹慎だとは思いつつも、角が丁寧に面取りされた棺桶を想像して笑ってしまった。

せんそうをよむ(サイト内)

東京と北京、五輪の行方

五輪組織委会長に橋本氏。六紙は一斉に今朝の社説で採り上げた。「期待したい」の声がある一方で、拭えない政治の関与(5票)や、透明性を欠いた選考過程(3票)、ハラスメント疑惑(3票)、前任者との師弟関係(2票)、手腕への疑問(1票)など、苦情が多い。こういう一文がある、「官邸の代弁者ではなく、スポーツ界の代表としての存在感を示してもらいたい」。これは「橋本新会長 五輪の開催へ強い姿勢を」(産経、2/19)から。

今朝、同紙のもう一本は「ウイグル人弾圧 日本は究明の先頭に立て」(産経、2/19)。明示的な意見はないものの、ジェノサイドの疑いについて触れている。他紙はなぜ社説に書かないのか。この点を皆で深く追及すると、2022年北京冬季大会の可否について議論せざるを得なくなる。そのホスト国が東京大会をボイコットすると言い出しかねない。その火付け役になってしまうことを懼れているのか。

人事すげ替えても中身は…(政界地獄耳、2/19)

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