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キーワード「梅棹忠夫」の検索結果は以下のとおりです。

『知的生産の技術』その後

  • 2021/12/30 06:30
  • カテゴリー:読み物

かくべき内容は、読書によって誘発された自分のひらめき着想であって、本の抜粋ではない。内容を見る必要があれば、その本をもう一どひらけばいいのだから。

ここのブログでやっていることを叱られている、そんな風に感じた。引用は、梅棹忠夫著『知的生産の技術』その後(p4)から。それは、著者編「私の知的生産の技術」(岩波新書、1988年)の最初に収められている。

その部分の小見出しは「挫折の諸類型」。著者が「知的生産の技術」(1969年)で提唱したカード・システムを導入しようとして挫折した人には、いくつかの共通点があった。本や新聞からの書き抜きを蓄積しようとする、目的や意図もなしに無暗に収集する、書いたカードを分類しようとする。

蓄積することによって何かが判る。分類するからこそ何かに気付く。社説のファイル一年分を整理しながら、そういうこともあるのではと、あらためて、思うのだけれど、どうだろうか。

知的生産の技術(サイト内)

知的生産の技術

  • 2021/11/30 06:24
  • カテゴリー:読み物

「自分」というものは、時間とともに、たちまち「他人」になってしまう(略)。日記というものは、時間を異にした「自分」という「他人」との文通である

梅棹忠夫著「知的生産の技術」(岩波新書、1969年)。その第9章「日記と記録」の「日記は、人にみせるものでなく、自分のためにかくものだ」と始まる段落(p162)から引用した。本書の奥付には、1988年9月第44刷発行とある。

週末、最寄り図書館へ行くと、除籍になったリサイクル本が入口辺りに並べられていた。その中からこの本をもらって来た。

梅棹忠夫(サイト内)。1920-2010年

Re: 文明の生態史観

  • 2021/08/03 06:31
  • カテゴリー:読み物

せいぜい文化論で、文明という言葉をつかうと、学術書ではないという雰囲気がありました。しかし、それが今日、一九八三年に比較文明学会という学術団体もできていますし、文明を無視して世界を語ることがむずかしくなってきました。

梅棹忠夫著「文明の生態史観」(1967年)の意義の一つ、日本における文明学の先駆。川勝平太氏が著者との対談でそう語る。梅棹忠夫編著「文明の生態史観はいま」(中央公論新社、2001年)、第3章 対談「文明の生態史観」の今日的意義から(p64)。

特集「二十世紀図書館」(文藝春秋、1998年8月号)に、後世にのこすべき本を識者に訊ねたアンケートの集計が出ているとか。1) 司馬遼太郎「坂の上の雲」、2) 西田幾多郎「善の研究」、3) 夏目漱石「吾輩は猫である」、4) 梅棹忠夫「文明の生態史観」・・・

文明の生態史観(サイト内)、ethnocentrism(自民族中心主義、p12)

文明の生態史観

  • 2021/07/28 06:31
  • カテゴリー:読み物

日本はかならずしも西欧化を目ざしていたのではない。いまでもそうではない。日本には日本の課題があった。ただ、西ヨーロッパ諸国と日本とは、いろんな点でたいへん条件が似ていたために、平行的な道をあゆんでしまったとみるのである。その途中で、どちらに由来する要素がよりおおいかという系譜論は、じつはあまりたいした問題ではないようにおもう。

梅棹忠夫著「文明の生態史観」(中公文庫、1974年)、表題作から(p90)。論文の初出は1957年、単行本は1967年刊。著者独特の、ひらがなが多い文章。

旧世界の両端、西ヨーロッパと日本は、「いちじるしい共通点をもっている」。封建体制があった。革命によってブルジョアが支配権を握る。帝国主義をやった。資本主義国である。二次大戦後はいっせいに落ち目。それが基になった学説に欧米の人たちがどう反応したか。少なくとも、極東の島国とは一緒くたにされたくないと、当時、強く思ったに違いない。今でもそうだろうと思う。

次の本へ(サイト内)

愛読書十選 (2)

  • 2021/05/19 06:31
  • カテゴリー:読み物

その2は「影響を受けた本10冊」。普通は愛読書とは呼ばないのかもしれない。学校へ行っていた頃に読み、触発された本、10冊を選んだ。出会った順。

「ロウソクの科学」マイケル・ファラデー
「アルキメデスは手を汚さない」小峰元
「お楽しみはこれからだ」和田誠
「考える技術・書く技術」板坂元
「夢十夜」夏目漱石
「読書について」ショーペンハウエル
「生きるとは何か」島崎敏樹
「二重らせん」ジェームス・ワトソン
"Biochemistry", David Metzler 1977
「宇宙からの帰還」立花隆

"Biochemistry" は、副題 "The Chemical Reactions of Living Cells" の通り、生体をすべて化学反応式で、つまり電子の流れで解釈する野心的な書。セミナーのテキストだった。研究室のセミナーは、この生化学輪読、有機合成の文献紹介、そして研究の進捗報告、3つが毎週開かれた。

愛読書十選白夜行アルキメデスは手を汚さないお楽しみはこれからだ「夢十夜」第六夜(いずれもサイト内)。「知的生産の技術」梅棹忠夫、「元素の小事典」高木仁三郎、「夏の闇」開高健、"Natural Product Chemistry", Kurt Torsell 1983、「塩狩峠」三浦綾子、「企業内起業家」ギフォード・ピンチョー

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