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2022年07月の記事は以下のとおりです。

物価と洗濯ハンガー

  • 2022/07/26 06:25
  • カテゴリー:未分類

夢を見た。教授が話し始める。近所の高校が面白いことをやっている。経済学の部活動があるのだ。先日ちょっと見学して来た。その日の話題は消費者物価指数。二手に分かれて議論する。2.0%派と2.3%派。洗濯ハンガーの喩えが的確で興味深いと思った。実際に、双方、洗濯ハンガーを前に置いている。一方は、40個の洗濯バサミが付いている。もう一方は52個でサイズがやや大ぶり。ステンレス製で持ち上げて話をするにはだいぶ重そうだった。神戸市内の高校だから機会があれば覗くといい。指導の先生は一橋出身だ。そうそう、例の三部作は完結したよ。もう本屋に並んでいるはず。目が覚めた。調べてみると実際にその本は発刊されていた。図書館にあるだろうか。

夢を見た(サイト内)。企業成長の仕込み方(経営戦略の実戦(2))|Amazon

カルテ番号64

  • 2022/07/25 06:23
  • カテゴリー:読み物

ニュースのスイッチを入れた。他人が苦境に陥っているのを見れば、しばらくは自分の問題も忘れていられるだろう

テレビの効用だ。気休めだけど。引用は、ユッシ・エーズラ・オールスン著「特捜部Q-カルテ番号64」吉田薫訳(早川書房、2013年)から(p211)。全541ページ2段組。

「空中にちょんちょんと引用符を書きながら言った」(p27)。この引用符が本書では何度か登場する。両手の人差し指と中指をくいくいとやる。ドイツでも時々見た。最初に披露してくれたのは法務担当の女性だった。それは何かと問うと、契約書などにある文言を口頭で引用する時に付けるのよ、と教えてくれた。

シリーズ第4作。だいぶ凝っている。最後にあっと驚く仕掛けもある。例のアマー島の事件についても少しずつ進展がある。次を借りよう。

特捜部Q(サイト内)。ニールセンの「フェン島の春」(p156)

[ 朝刊休刊日 ]

大統領は何しに中東へ

米バイデン大統領がイスラエルとサウジアラビアを訪問した。これを六紙社説が揃って採り上げた。大統領は、11月に連邦議会の中間選挙を控え、国内での支持率が低迷する中、一体どんな意図を持って中東へ出掛けたのだろうか。

原油増産要請(経7/18)。「原油の増産余力はサウジを中心とする中東産油国に集中する。大統領はその皇太子と会い、原油価格の抑制策を協議した。会談後には増産への期待を表明した」。

米国内のユダヤ人団体を意識(朝7/18)。「バイデン氏はイスラエルの安全保障を強調しつつ、アラブ諸国との協力を促した」。

人権外交(東7/20)。「皇太子を批判したサウジ人記者、カショギ氏は二〇一八年、サウジの情報機関に殺害された」、この「事件を取り上げ、強く批判した」。が、今回会談したことで、事件の「みそぎ」を済ませたとサウジに言わせる結果に。

兵器ビジネスの再構築(毎7/20)。トランプ時代には「武器を大量に売却して蜜月関係を築いた」が、その後は一転、カショギ氏事件を「批判し遠ざけた」。「揺れ動く政策の代償は大きい」、サウジは「中国と軍事協力を強めている」。

中東情勢の安定化(読7/21)。カショギ氏事件には「目を瞑る」、サウジとイスラエルの「関係正常化」を「後押し」する。中東に「新たな安全保障協力の枠組みができれば、米国の中東での軍事的負担は減ることになり、部隊や予算を中国とロシアに集中させる効果も期待できる」。

イランへの対抗(産7/22)。歴訪の狙いは「イランによる核・弾道ミサイル開発を中東の同盟国とともに封じる手はずを整える」こと。

6月には、G7サミットでウクライナへの防空システム提供、NATO首脳会議の前後にはトルコへの戦闘機F16の売却、と、米国兵器ビジネスのトップ営業ぶりを見せつけた。中東訪問も、サウジなどへの営業活動が真の目的だったと思うのだが、どうだろうか。

さて、7/18週の六紙社説は、そのほかに、節ガス要請、安部氏国葬、韓国外相来日、羽生選手競技引退、シオノギの新薬承認見送り、防衛白書、ウクライナからの穀物輸出、欧州中銀利上げなどを話題にした。

旧統一教会をタイトルに掲げる社説が登場した(朝毎)。2紙は、事件(7/8)以降、社説の本文には書いていた。他紙は一切意見しない。名指しできない事情でもあるのだろうか。

六紙社説(サイト内)。旧統一教会 政治との関わり解明を(朝7/22)、安倍氏への銃撃事件 旧統一教会の問題解明を(毎7/22)

中身のない常套句

新聞や政治家が示し合わせたように『民主主義への挑戦』と表明したことに違和感がある、というのは自然な感覚だと思います。誰が何に対して挑戦したのか、はっきりさせないで使う民主主義という言葉は、中身のないクリシェ(常套句)になっている

宇野重規氏がインタビューでそう述べている。

一方で、民主主義の問題ではない、という意見にも違和感があるのだとか。1) 選挙や言論や訴訟で自身の境遇を変えられる「そうした認識がなかったとしたら、これは民主主義の敗北だ」、2) 「自分の意見を言っても大丈夫だ、危害を加えられることはないんだという、民主主義の基盤が揺るがされ」ることになった、3) 政治家の「体現する政治的な価値に対する挑戦であり、そういった価値をもった政治家同士が競い合う民主主義の否定」と言える。

なるほど。言い換えると、1) 諍いを私闘で決着する、2) 異論を述べる者の口を封じる、これらは民主主義に反するというわけだ。その通りだと思う。しかし、被害者が政治家の場合に限らない。他殺は年に3百を超える。その犠牲者の多くは、私闘に斃れるか、不都合な存在として消される。だからと言って、メディアが、都度、民主主義の問題だと騒ぎ立てるわけじゃない。今回の場合は、被害者が政治家それも元首相なので、3) の点が重く見られ、殊更に、民主主義、民主主義と叫ばれている。現行犯逮捕された男が、政治信条への異議ではないと述べていても、おかまいなしだ。

政治家への襲撃は民主主義とどう関係するのか、もう少し納得できそうな説明はないものだろうか。あらためて見直してみた。事件翌日の社説(東京新聞、7/9)にこうある。今回の凶行は「政治家を選んだ主権者たる国民に対する暴力にほかならない」と。これはだいぶ判りやすい。

安倍元首相が死去(サイト内)。元首相銃撃は「民主主義への挑戦」か 宇野重規さんが考える「敗北」(7/18)

プロは孤独

  • 2022/07/22 06:31
  • カテゴリー:読み物
単なる勝ちと負けだけにすべての価値観をおいてはいけないと思うのです。勝ち負けの道程にある "何か" を世間の人に見せなくてはいけない義務があると思うのです。
 
将棋もプロだとそうなる。興行だ。その点プロレスとかわらない。引用は、蛸島彰子著「プロは孤独」から(団鬼六編、日本の名随筆別巻8「将棋」、作品社、1991年、p180)。元は「将棋かくしふで」(講談社、1987年)に所収。
 
里見香奈女流四冠が棋士編入試験(8/18〜)を受けることになり、蛸島彰子六段がコメントを寄せていた。それを見て、蛸島六段の古いエッセイを引っぱり出した。
 

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