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2022年02月の記事は以下のとおりです。

ルプーらの五重奏曲 K452

  • 2022/02/18 06:32
  • カテゴリー:音楽

ルプーらが演奏する、モーツアルトのK452を聴いた。とても自然で、耳にすぅーと入り込んで来る。こんな風な演奏には出逢ったことがない。特に第一楽章のAllegro moderato、このテンポ感が素晴らしい。イメージ通り。

Mozart, Quintet for Piano and Winds in Es, K452
Pf) Radu Lupu
Ob) Hans de Vries, Cl) George Pieterson, Hr) Vicente Zarzo, Fg) Brian Pollard
Recording 1984

手元に音源は少なからずある。なにせ名曲だ。モーツアルト自身も「これまでに書いた最高の作品」と自負している(1784年4月)。が、この曲、日頃あまり聴こうとは思わない。イメージと食い違って残念な思いをするからだ。編曲版は聴く。フランセが管弦の九重奏に書き換えた版(1995年)。Octuor de Franceの演奏がなかなか良い。今後は、これとルプー盤を聴くことになりそうだ。

Jean Françaix, Nonetto (d'après Mozart K452)
Octuor de France
Recording 1996

# 海老沢敏ら監修「モーツァルト事典」(東京書籍、1991年)、クラヴィーアと木管のための五重奏曲 変ホ長調 K.452(p461)。Mozart* / Beethoven* - Radu Lupu, Han de Vries, George Pieterson, Vicente Zarzo, Brian Pollard – Quintets For Piano And Wind - Discogs、Jean Françaix (3CDs), Discography - Octuor de France

落城記

  • 2022/02/17 06:38
  • カテゴリー:読み物

もしかしたらとわたしは思う。盥はすべてを映す。わたしが身をひけば盥の影は消える。この世に生きるということは、つかのま盥の水にわが影を投げることではないのか。

腹違いの兄を殺し自分も跡を追う、「死を怖れていないつもりでも実は怯えていた」。生も死も自身で決められる。梨緒は水に映る自分の姿を見てそのことに気付く。迷いは去り心の安らぎを得たのだった。野呂邦暢著「落城記」(文藝春秋、1980年)から(p171)。

著者の「諫早菖蒲日記」と同じく諫早を舞台とする歴史もの。菖蒲日記の方は、幕末動乱が背景。この「落城記」はさらに二百数十年遡り、時代は豊臣秀吉の世。西郷家歴代分限帳や伊佐早図誌などの文書を焼く挿話(p89)は、時を経た二つの物語を繋ぐかのようだ。

野呂邦暢(サイト内)

歯科検診、22年2月

知らず知らずのうちに噛みしめていないか気にしてみてください。

歯科医からそうアドバイスを受けた。6か月定期検診。虫歯も歯周病も、今のところ問題ないようです。歯をずっと長く使おうと思ったら、噛みしめ、くいしばりの事にも気を付けましょう。食事も含め上下の歯が接している時間は一日にわずか20分程度と言われます。普通以上に接触しているようなら、やめるよう意識してください。マウスピースを作る手もあります。保険で5千円ほどです。とのことだった。

健康診断、19年2月(サイト内)

初陣

  • 2022/02/15 06:34
  • カテゴリー:読み物

手に余るなら、上に預ける。それも原則だ。みんな、自分が組織の一員であることを忘れて、できないことを背負い込むから悩むんだ。手に余る事柄は上の者に任せる。

伊丹が泣きつくと、竜崎がたちまち解決の道筋を示す。やるべきことをやる。そして手に余るなら云々。今野敏著「初陣」(新潮社、2010年)に所収の「懲戒」から(p146)。隠蔽捜査シリーズ3.5、スピンオフ8編。

帯に「組織の壁に悩む伊丹の苦境を竜崎の信念が救う」とある。竜崎と伊丹は幼馴染みで入庁同期。いつも脇役の伊丹が本書では主役。

今野敏(サイト内)。策士策に溺れる(p144)

鈴木雅明でプルチネルラ

  • 2022/02/14 06:21
  • カテゴリー:音楽

妙な組合せがあるもんだ。調べてみると、2015年にタピオラ・シンフォニエッタを振ってプルチネルラなどストラビンスキー作品を録音している。バッハの大家と思いきや、いつの頃からか他の領域での成果も世に問うているようだ。

さて、N響の生中継、凡庸な演奏でがっかりした。好きな曲なので大いに期待して聴いたのだが。番組進行役が「非常に躍動感あふれる指揮といった印象」と言うのには閉口した。今の演奏を本当に聴いていたのか、原稿に書かれているから読んでるんじゃないのか、と毒づきたくなった。進行役が感想めいたことを言うのはどうかとも思うし、そもそも、この人、はしゃいでいる感じがして番組にそぐわない進行「といった印象」。

# 組曲「プルチネッラ」ほか▽N響第1952回定期公演、指揮)鈴木雅明~東京芸術劇場から中継(NHK-FM、2/11 19時半)、金子奈緒、解説)舩木篤也。Stravinsky*, Masaaki Suzuki, Tapiola Sinfonietta – Pulcinella Suite | Disogs

[朝刊休刊日]

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