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2021年12月の記事は以下のとおりです。

ベートーベンの「英雄」

  • 2021/12/16 06:33
  • カテゴリー:音楽

大学へ入学してすぐにオーケストラに入部した。二次試験の日に見学は済ませており合格したら入ろうと心に決めていた。オケは夏の演奏会に向けて練習していた。メインは「英雄」だった、ベートーベンの交響曲第3番。

いつかの総合練習で、指揮の保科先生が、ホルン3本だけで吹かせたことがあった。第3楽章スケルツォの中間部にある有名な信号ラッパの箇所。3人の演奏が何ともカッコ良くて皆からほぉと声が上がったことを覚えている。

あの夏から何年も経ち、いつだったか、リストが編曲したピアノ版を聴く機会があった。その信号ラッパのところは、ピアノでは、ちょっと無理がある。がくっと拍子抜けする。曲全体は、強靭なテクニックに支えられてなかなか大したものではあったけれど。

Beethoven (arr. by Liszt for Pf)
Symphony No.3 in Es, Op.55 "Eroica"
Pf) Georges Pludermacher
Recording 1985

N響のプログラムに「英雄」があるのを見てそんなことをつらつらと思い出した。

Beethoven / Liszt, Georges Pludermacher – Symphonie N°3 "Eroica"。N響第1947回定期公演、ベートーベン交響曲第3番変ホ長調「英雄」ほか、指揮山田和樹、管弦楽NHK交響楽団、サントリーホールから中継(NHK-FM、12/15 19時)

年輪で読む世界史

  • 2021/12/15 06:34
  • カテゴリー:読み物

連続した最長の年輪記録であるドイツのブナ-マツ年輪年代は1年たりとも欠損がなく過去1万2650年をカバーする。

そんなに遡ることができるんだな。年輪年代学(Dendrochronology)によって、過去の気候や異常気象が明らかにされつつある。引用は、バレリー・トロエ著「年輪で読む世界史」佐野弘好訳(築地書館、2021年)から(p11)。最寄り図書館新着コーナーの棚にあるのを借りて来た。

本書の副題に「チンギス・ハーンの戦勝の秘密から失われた海賊の財宝、ローマ帝国の崩壊まで」とあるように、過去の気候やその変動が判れば、歴史研究に新たな視点を提供できる可能性がある。なお、原書のタイトルは、Tree Story : The History of the World Written in Rings

# ストラディヴァリ作「メシア」(p4)、法隆寺(p97)、第11章「ローマ帝国の分裂と崩壊をもたらした寒波と感染症」(p190)。年輪年代学|Wikipedia

ザ・ベストラジオ2021

来週の月火に放送されるようだ(12/20・21 16-18時、NHK-FM)。今回は民放の番組4本が予告されている。南海放送「感染-正義とは何か」、山陽放送「塀の中のラジオ」、ラジオ関西「BORDER」、そして文化放送「軍属ラジオ」。

南海放送のその一本は、同番組2020のプログラムにもあった。それは聞き逃した。文化放送の「軍属ラジオ」は昨年8月の放送を聴いた。アーサー・ビナードさんの声がシブい。先日のスペシャル番組「東の風・雨」(2/11)も良かった。

ザ・ベストラジオ、今年は(サイト内)。放送内容詳細|ザ・ベストラジオ2021、文化放送開戦80年スペシャル『東の風・雨』

諫早菖蒲日記

  • 2021/12/13 06:26
  • カテゴリー:読み物

小舟なら知らず十反帆二十反帆の大船は漕ぎ手、舵とりが心を一つに合せずば、思う方へすすみません。このこと家の内証をやりくりする女房の胸算と同断

仲間(ちゅうげん)の吉爺が言う。主人公志津はそれを聞いて彼にもかつて連れ合いがいたことに思い当たる。野呂邦暢著「諫早菖蒲日記」(文芸春秋、1977年)から(p59)。

連れ合いは「いかがした」と訊ねるが、吉爺はそれには応えずに別の話をする。互いの興味がずれたまま会話が続く。また、下女のとらに、はぐらかされてしまう場面(p122)も出て来る。下働きの彼らと志津とのやり取りがほのぼのとして心地良い。

この著者のことは知らなかった。別の作品も読んでみようと思う。

# ヘネチアテリヤアカ(p195)。文庫100冊(サイト内)。向田邦子が野呂邦暢の小説に惚れ込み、彼の全ての作品をドラマ化したいと言ったという逸話を確かめたい。|レファレンス共同データベース

朝刊休刊日

ある図書館にて

他の人に迷惑をかけないという利用者の自覚が肝要だろう

最後の段落にそう書いて、地裁の判決に対し疑義を表明している。中日新聞の社説「図書館トラブル 快適な利用を守るもの」(12/11)から。

岐阜県土岐市図書館で「一日の間に百五十冊以上の借り出しと返却を繰り返したり、カウンターへの割り込みをするなど迷惑行為を続けていた」女性を、土岐市は、無期限の利用禁止処分とした。女性が処分取り消しを求めて市を提訴。岐阜地裁は女性の訴えを認める判決を出した。市は、8月に控訴し、そのような利用者を拒否できるよう条例を改めた。

私がこれまでに利用して来た図書館でも、割り込んだり怒鳴ったりする利用者を見掛けたことがある。が、一日に膨大な冊数を借り出すような場面には遭遇したことはない。今回、地裁は、「通常の利用方法と大きくかけ離れていた」と指摘した。端的に言うと、嫌がらせなのだろう。世の中にはいろんな人がいるものだ。

中日新聞東京本社が発行する東京新聞は、原則、中日新聞と同じ社説を載せる。が、中京圏の話題は採り上げないことがある。それは土曜日に多いようだ。この土岐市図書館の件も掲載しなかった。

12/6週の六紙社説、その題材となったのは、臨時国会開幕、独シュルツ新政権、北京五輪外交ボイコット、放送外資規制見直し案、日米開戦80年、スーチー氏に有罪判決、ウクライナ情勢、税制改正大綱、10万円給付方法、民主主義サミットなど。

東京新聞|Wikipedia。活字文化の日 学校図書館を魅力あるものに(読 10/27)、図書館のサービス拡大 出版文化守る配慮が必要(毎 2/1)、図書館サービス ネット時代の姿探って(朝 1/18)、まちの図書館が消える 週のはじめに考える(東 20/11/22)

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